私のブックマークの防災情報機構ＮＰＯ法人の「防災情報新聞」より、抜粋です。
ＵＲＬ→http://www.bousaijoho.or.jp/
"防災士"とは、"自助""共助"を原則として、社会の様々な場で、減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために十分な意識・知識・技能を有する者として認められた人です。
いま（07年08月末現在）、全国で１８，６５５名の防災士が防災力の担い手として活躍しています。…愛媛県松山市では市をあげて、防災士さんの養成に力を注いでいます。地域に根ざした防災士さんを養成する事は、地域の自主防災組織などでも、リーダーシップを発揮され、ご活躍出来るものと期待されています！
日本防災士会…明日の防災を担う団体として東京都総合防災訓練に参加！
日本防災士会は、このほど東京都総合防災訓練に訓練参加団体として参加。「防災の日」である９月１日に、都内昭島市での訓練メイン会場にて同会災害救援チームが東京消防庁をはじめとする機関と合同で実践的な訓練に取り組んだ。
同防災訓練は、東京都と昭島市、福生市、武蔵村山市、羽村市、瑞穂町の「四市一町」が合同で開催し、都と市、町との総合連携を期すとともに、八都県市の広域連携訓練も兼ねた大規模な催し。この日、２６名の災害救援チームが協働の精神を発揮して訓練する様子を、見学に訪れた６０名を越える防災士たちは真剣な眼差しで見守っていた。
■情報伝達訓練からスタート
女性１名を含む日本防災士会災害救援チーム２６名は、東京都総合防災訓練の前日、８月３１日の「情報伝達訓練」から活動を開始した。
翌日、メンバーは午前９時２０分に立川防災館に集合。活動服に着替え、結団・出発式を終えて、災害出動に備えて協定を結んでいる東都観光のバスに乗りこみ、訓練の昭島会場へ向かった。
防災訓練は、あらかじめ分単位で訓練スケジュールが組まれている。災害救援チームの出番は午前１１時３０分～４５分までの１５分間。準備を終えたメンバーたちはボランティアなどの他の団体の訓練を見学した。
■救出・救助支援訓練を実施
災害救援チームに用意された訓練内容は「倒壊家屋からの救出・救助・救急訓練支援活動」。チームは本部員、第１班、第２班で編成し、本部員は主に活動記録を担当、１班と２班はそれぞれ担架隊２隊を編成（４名１組）して訓練に挑んだ。
第１班の班長が現場到着報告と任務付与を受けて、訓練が開始された。各班２隊ずつの計４隊の担架隊が消防隊を支援する。消防隊が救出した傷病者を担架に乗せて医療救護所へ搬送した。
声を出し、機敏に動く同チームは指揮する各班長が特別救助隊の隊長や消防署署長などの経験者。元救護のプロであるが事前の確認も忘れてはいない。昭島会場で使用する担架の現物を会場でチェックし、チームのメンバーに担架の組み立て方、持ち方などを改めてレクチャーするなど、万全の体制を整えて訓練を行った。様子を見ていた同救援チームの本部員からは「てきぱきとして頼もしかった」との声も出ていた。
■減災と防災協働社会をめざして
訓練後の総括では、日本防災士会の小宮多喜次代表幹事・災害救援本部長が挨拶。「本日の訓練は、東京都から防災士会が『訓練参加団体』に承認されて初めての総合訓練であり、東京都が大規模災害が発生した際に『防災士』に寄せる期待の大きさが示された。今後も『防災士』の任務の重要性を再認識しなければならない」と、述べた。
また、同会の今後の方針として「減災」と「防災協働社会の構築」の２本柱に重点を置くこととし、「防災士が地域防災に果たす役割をしっかりと認識しよう」と呼びかけて締めくくった。
◎日本防災士会
資格を取得した防災士の有志で構成する全国ネットワーク。防災士の活動報告等を掲載する「会報」を年４回発行するなど、防災士間の情報交換とスキルアップをめざしている。
日本防災士会は４つの専門委員会活動を実施するとともに全国各地で支部の結成を進めている。災害救援チームは、消防、警察、自衛隊などで救助活動の経験を有する防災士を中心に、１チーム１０名で構成。将来的には全都道府県で設置する方針だ。
【問い合せ先】 日本防災士会事務局 Ｔｅｌ： ０３（３５９２）１７８８
