リタイヤした～元？ｗｅｂ消防・救急出張所

過去ブログより、お伝えしますね。

みなさんは､ｺﾝｸﾘｰﾄの鉄筋の上に空き缶などを差し込んでいるのを､よく目にすると思いますが､この空き缶がなかったばかりに､救助工作車まで出場する救急事案が発生したことがありますので､ご丁寧に空き缶をｺﾞﾐ箱に捨てないで下さいね！

その救急は､夜中に発生しました｡通報内容は忘れてしまいましたが､現場に到着すると泥酔したｵｼﾞｻﾝが､丁度いい高さのｺﾝｸﾘｰﾄに腰掛けていました｡

｢ただの酔っ払い？｣って思いましたが､よ～く観察･主訴を聞くと｢お尻が痛い｣???…みなさんのご想像通り､お尻に鉄筋がﾌﾞｽﾘ突き刺さっているのです｡…痛いはずですよね！

みなさんもご存知の通り突き刺さった物は､そのままの状態で動揺を与えないように､病院まで搬送しなければなりません！

無闇に引き抜くと大出血を起こす可能性があるからです｡…どこかの消防では､病院の手術室に救助隊が出場した事例がありますよ！

話を戻しますが､救急隊だけではどうする事も出来ませんので､救助隊を要請しｴｱｰｿｰと呼ばれる､空気ﾎﾞﾝﾍﾞの圧力を利用した電動ﾉｺｷﾞﾘで､鉄筋を少しづつ切って行きました｡

始めに言いましたが…突き刺さった物は、そのままで病院へ搬送しなければならないので、うつぶせのまま、鉄筋に動揺を与えない固定方法で搬送しましたよ！

でも、酔いが醒めたらさぞかし痛かったでしょうね！