2011/12/19(月)21:40
「他人事ではない「急性アルコール中毒」」についてです。 web消防・救急出張所~こんばんわ。
久々に~東京消防庁さんのHPより、お伝えします。
URL→http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/201112/chudoku.html
今年も残りわずかとなりました。クリスマスや忘年会など、楽しくお酒を飲む機会が増える季節です。しかし、お酒の飲み方によっては、楽しいはずの時間が一転することも少なくありません。特に年末年始は、急性アルコール中毒が原因で救急搬送される人が激増します。「私は大丈夫!」と自信を持っていても、体調や環境により急性アルコール中毒の症状に陥ることもあります。
ここでは、平成22年中の東京消防庁管内での、急性アルコール中毒にまつわる救急活動の傾向とともに、安全で楽しいお酒を飲むための注意点や、万が一の事態に遭遇した時の応急処置方法などをご紹介します。
急性アルコール中毒にならないための注意点
自分の適量を知るとともに、その日の体調にも注意しましょう。
短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう。
お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう。
飲酒の無理強いは、しないようにしましょう。
周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう。
酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉につまらないように注意しましょう。
万が一のときには・・・
過度の飲酒による事故を予防することが第一ですが、もし身近で事故が起こってしまった場合には・・・
生命に直接関係するような救命手当が優先です。心肺蘇生を覚えておきましょう。
十分な呼吸をしているにもかかわらず意識がない場合は、仰向けの状態のままでいると、舌根沈下(あごや舌の筋肉がゆるみ、舌の付け根がのどに落ち込むこと)による気道閉塞を起こすことがあります。
また、意識がない状態で嘔吐が起こると、吐物が喉につまって窒息する危険性があります。その危険を回避するため、回復体位(※)をとりましょう。
嘔吐が起きた時は、口の中から吐物をかき出して喉に吐物を詰まらせないようにしましょう。
酔いがさめるまで付き添うなど、目を離さないようにしましょう。
※回復体位
意識はないものの普段どおりの呼吸がある場合は、回復体位という姿勢をとらせます。
呼吸が妨げられないようにする体位です。体を横向きにし、頭を反らせて気道確保するととともに、嘔吐しても自然に流れるように口元を床に向けます。
長時間回復体位にするときには、下になった部分が血液の循環が悪くなることから、約30分おきに反対向きの回復体位を取りましょう。