消防大学って、ご存知でしょうか?web消防・救急出張所~こんにちわ。
消防のより専門的・実践的な教育機関があり、消防職員であれば学べるチャンスはあります?希望した全員が行ける訳ではありません。都道府県の人数枠があり、それぞれの消防本部から推薦された優秀な人材のみが、消防大学に入校する事が出来るのです。その中に消防研究センターと言う機関があります。平成18年4月より総務省消防庁の研究機関として再発足しました。昭和23年に設置された消防研究所の伝統と成果を引き継いだ、わが国唯一の消防防災に関する総合的研究機関です。消防研究所創設時の目的である、現場の消防職団員の活動を科学技術の面から支えて、社会の安心と安全の要請に応えることを、基本的な使命としています。総務省消防庁消防大学校 消防研究センターをブックマークに追加しましたので、PCの方はサイトにご訪問下さいね!画像付きですよ!携帯の方用に、関東大震災で焼き尽くされた原因の「火災旋風」を、分かりやすく研究紹介されていますので、コピペでご紹介しますね!●市街地火災時の旋風・火災旋風の発生予測をめざして大規模な市街地火災では、「旋風」と呼ばれる竜巻状の空気の渦(巨大なつむじ風)が発生して大きな被害をもたらすことがあります。この旋風は、人や物を吹き飛ばすだけでなく、その猛烈な風によって急速な延焼拡大を引き起こしたり、火炎を含んだ竜巻状の渦である「火災旋風」になったりすることもあります。1923年の関東大震災では、人々が避難していた被服廠跡という空き地を旋風が襲い、この場所だけで約3万8千人もの方が亡くなりました。 火災時に発生する旋風の中でも、横風中の火災域の風下に発生する旋風は、過去の報告例が非常に多いタイプの旋風です。被服廠跡を襲った旋風も、当時の証言や気象条件、火災状況などから、このタイプの旋風であった可能性は十分あると考えられます。しかし、このタイプの旋風の発生条件や発生メカニズムはいまだ解明されておらず、火災時に発生する旋風に対する対策もまったく取られていません。そこで、わたしたちは、このタイプの旋風の発生予測をめざして、火災域の風下に発生する旋風の性質・発生メカニズム・発生条件をいろいろな規模の実験を行って調べています。これまでの実験によって、火炎の風下の床面(地表面)付近には、横風に逆行する流れや対になった渦(壁面渦対)などとても複雑な流れがあることや、この複雑な流れが関与することによって旋風の源ではないかと思われる4種類の渦が形成される過程などが明らかになりました。他にも…●同時多発火災発生時の消防力の最適運用 ←本当は金色にしたい! 兵庫県南部地震では、約300件の火災が地震に関連して発生し、火災によって約500名が犠牲になり、約7,000棟が焼失しました。また、東京湾北部の地震に対する予測では、死者約11,000人のうち火災で約6,200人もの犠牲者が出るとされています(風速15m/sの場合)。このような同時多発火災に対しては、木造密集市街地の解消が最も有効ですが、その取り組みには大変時間がかかります。そこでわたしたちは、同時多発火災が発生した場合の備えの一つとして、消防力を最大限に活用するために、最適な部隊運用・広域応援を実現するための情報システムが必要であると考えています。このための取り組みとして、わたしたちは、地震直後にリアルタイムに市街地火災の延焼を予測し、必要消防力、鎮圧判断、消防隊駆けつけ時間、水利など様々な条件を考慮して消防力最適運用を可能とするシミュレーションシステムの開発を行っています。また、住民に対する的確な避難指示を支援するための情報システムの開発も行っています。これらのシステムは、震災時の実運用もさることながら、部隊運用の図上訓練など事前の備えにも役立つものと考えています。FAQからは、低温発火のご紹介です。 質問台所のコンロ近くの壁が、火種もないのに急に燃え出す「低温発火」という現象があると聞きました。そんなことが起きるのですか。それは、どんな現象なのですか。 回答低温発火についてご説明します。1) 一般的な木材の発火を考えて見ましょう。外部から木材が加熱されると、熱源から与えられた熱と加熱された材料から発散していく熱のバランスでその材料の温度が決まってきます。もし、熱源から与える熱が大きく、材料から発散する熱より大きければ熱が材料に蓄積されることになり、材料の温度は上昇してゆきます。ある温度に達すると、材料自身の酸化反応(発熱反応)が激しくなり、材料の温度はさらに上昇し、燃えだします。 この燃えだす温度を、周りに火種(コンロの炎)があり、それにより発火する温度のときに引火温度といいます。引火温度は220~264℃ 2) です。また、周りに火種がなくとも自然に発火する温度の時に発火温度といいます。発火温度は260~416℃ 2) です。 それでは、低温発火とはどのような現象でしょうか。熱源からの熱が木材に与えられ、始めは木材の水分などが蒸発し、木材が多孔質化してゆきます。多孔質化した木材は断熱性が良く、熱が逃げにくい材料になってゆきます。その結果、低い温度100~150℃(この温度より低い温度でも周りの状況によっては)で加熱されても木材内部で蓄熱が起こり、ついには引火温度や発火温度にまで達して燃え出すことになります。このような現象を低温発火といいます。例えば、コンロにより近くの壁材が長い間加熱されて発火する場合、風呂の煙突や暖房のスチーム管に接している木材が長い間加熱されて発火する場合などは、低温発火の可能性が高いです。 では低温発火を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。次のいくつかの方法があげられます。コンロと壁との距離を十分とる 距離をとれない場合は熱を伝えない材料を壁との間にはさむなどの対処をする ある程度温度の高い物質と材料の距離は離す 低温発火に関する参照文献として、次のものがあります。1) 金原寿郎、川崎昭:「木材の低温加熱発火について」、日本火災学会論文集 (Bulletin of The Fire Prevention Society of Japan), Vol.16, No.2, p.9-16 (Jan. 1967)2) Carlos J. Hilado, "Flammability Handbook for Plastics Fifth Edition", TECHNOMIN, p.44, 1998