香港のスパイダーマン香港の最初のアパートは35階、2番目のアパートは31階でした。高いですよ、この位になると(笑)。 怖くて下はのぞけないし、ちょっと風の強い日に窓を開けようものなら、ものすごい突風が入ってくるんですから。 はしご車は15階までしか届かないそうです。じゃあ、火事になったらどうなるの? 大丈夫。築何十年の老朽化ビルでない限りは共用スペースは耐火資材が使われていて、たとえ隣家が火事になっても延焼はしないとの事。 嘘でしょう??と思いますよね。でもこれはホントにホント。 私の同僚が朝起きてアパートのドアを開けるとエレベーターホールがびしょ濡れ。驚いて管理人に連絡したところ、なんと隣家からの出火を知らされたそうです。慌てた友人を見て管理人は一言。 「大丈夫。火事は夕べの事で、もう消防隊も帰ったからね」 そうなんです。友人は火事が起きたことも、消防隊が駆けつけてホースで消火活動をしていたことも全然気づかなかったんです。 友人がいたのは12階。まあ騒音に慣れてしまっていたせいか熟睡していたせいかはわかりませんが、とにかく隣部屋に延焼はしないという事です。 香港人にとっては、近所で(隣の部屋での意味)火事が起きたらまず自分の家の玄関の隙間をテープでふさぎ、それから窓際で消火を待つというのが常識なんですよ。 そんなわけなので、火事はそんなに怖くありません。怖いのは、そうスパイダーマン(笑) 引越し当初、親切な大家さんが防犯についてとくと私に説明してくれました。 エントランスはモニター付オートロック、部屋の玄関は3重ロック(ドアの2重ロック+鉄の門1重ロック)、そして窓には鉄格子。 大家さんは言いました。「窓を開けたまま絶対外出しないように!!」 「えっ!だって35階でしょう」と私。 「蜘蛛男は屋上からロープで降りてくるから、ここは屋上に近いから危ないのよ!」 玄関は開錠に時間を要するため、泥棒たちは窓狙いが8割だとか。 ジャッキーチェーンのような人がいっぱいいるんでしょうね。 こうも言われましたよ。 「玄関にHK$2000(3万円)を画鋲で留めておきなさい」。これだけあれば部屋を物色せずに帰ってくれるから。」 |