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カテゴリ:リアルネタ
ライブドアショックですかぁ。
ソニーショックというのが、記憶に新しいのですが、失礼ながらライブドアという規模の会社が、ソニーと同じように日本経済界に与える影響が大きいっていうのが、改めて驚きではありました。 ここ数年の個人投資家の増加が、株式市場に大きな影響を与えているのは周知の事実ですが、それがためにこうした「連想」というほどの「バーチャルな事象」で、株式市場は大きくゆれることになりますね。 もちろんIT企業の旗手だけでなく、いろんな面で社会に注目されている企業が、もし犯罪を犯しているとなれば、株主は気が気ではないでしょうが。 株式投資が利益追求であることは、紛れもない事実です。 だから企業価値や、株価なり、配当なりが低くなると予想されるのなら、投資しないというのは、至極当たり前のこと。 この行動自体は、本来、自然なものです。 しかし、その「予想」される現象を判断する知識・経験・思想・理論が、問題だと思うのです。 勝手な想像で恐縮ですが、個人投資家と呼ばれている方々の大半は、これらのスキルを持ち合わせないまま、予想を繰り返し、投資の判断をしていると思われるのです。 株式投資のノウハウ本から得た知識は、だいたいロウソクの見方だとか、やれゴールデンクロスだとか、「うまく儲ける方法」的なものを日ごと繰り返しているように見えます。 1日100回近く売り買いをして、月に何十万円も儲けている人がザラだそうですね~。 こうした現象は、自分も株式投資はやりますし、仕事の一部が関係しているので、ちょっと気になるところではあるのです。 ハッキリ言って、現在の日本の個人投資家の半分以上は、「ギャンブル」といってもいいくらいの投資レベルだなぁと思うのです。 良く知られている通り、アメリカの個人資産の多くは、投資信託をはじめとした投資運用に回されています。 それに対し、日本は、1400兆円という個人資産の多くは、預貯金です。 これを狩猟民族のアングロサクソンと農耕民族の大和民族の違い、という人もいます。 今後将来的には、いろいろな部分でそうであったように、日本人も狩猟民族化していくのかもしれません。 しかし、それには相当の時間が必要だと思われ、目先の3年や5年は実質的なところは変わらないと思うのです。 したがって、今の個人投資家の方々の投資スタイルを継続していくことは、近い将来破滅を迎えるのではないかと危惧するんです。 今回のライブドアショックもそうですし、かつてのソフトバンクフィーバーなんかもそうです。 自分の知り合いの奥さんで、空売り専門のデイトレーダー(50代主婦)がいるのですが、ここのところの日本市場の成長はどうやって乗り切ったのか・・・・・。 「空売りで蔵を立てた奴はいない。」 このブログを書いている今・・・・。 ライブドアショックは、予想以上の影響を市場に与えています。 日経平均は、-464.77 円(-2.94%)。前日、16000円を割り込んで、今日も一気に下げ、15341円。あっけなく15000円を割り込むかもしれませんね。 しかも、東証では約定件数が400万件を越え、処理能力が追いつかず、14時40分全銘柄の売買停止! こんなの始めて見たな・・・。 注目のIT企業が犯罪を犯していたということが事実であっても、これほど全市場に売りが殺到するような根拠はないはずです。 売上も利益も大きく伸びていて、企業価値も上がり配当も上がることが見込まれている優良企業の株も売られているのです。 すべてが個人投資家の動きによって起きているのではありません。 外国人投資家も、日本の信託なども、同じように「狼狽売り」状態なのかもしれません。 ライブドアが、引き金を引いただけで、昨年後半から弓はキリキリと絞られ始め、今まさに放たれようとしていたのかもしれません。 いずれにせよ、株式市場は、怖いところです。 ごく普通の投資をしていると、実は昨日今日の段階で、何もうろたえる必要はないのです。 つまり株式は、売却した段階で、損益が実現するのですから。 電光掲示板や新聞に出ている株価がいくらマイナスやプラスになったところで、売却しない限り、実現しません。 法人は別ですが。時価評価というのが常にありますからね。 個人は、そういうことなんです。 だから、慌てることなかれ。 (ちょっとでも損が出たら、即、売るという株式投資手法もあるようですがね・・・。) そもそも、株式投資とは、一日の中でどうのこうのというものではありません。 本来は、事業に投資をするのです。 事業が、一日や、ましてや一時間で結果が出るわけがありません。 なのに株価は、1秒ごとに変化します。 その変化をつかんで、差益を獲得するのがデイトレーダー。 そう。これは、ゲームであり、ギャンブルのほか何者でもありません。 個人投資家の皆さん。 もっと企業を見てみませんか? 事業とは何たるかを見てみませんか? 自分の投資した会社が、お客様のためになっていることに、喜びを感じてみませんか? 何年も、とは言いませんが、せめて1年程度は投資してみるつもり、興味のある企業の事業内容やその将来性や、それこそ社長や役員の姿勢やスキルを見て、自分なりの評価をして投資してみませんか? そういう投資が出来るようになって、はじめて日本人の個人資産が、預貯金やタンス・押入れから、野に放たれるんです。 過去、30年の期間できってみていくと、企業の株価は、大半が大幅に上昇しています。価値は大きく高まっています。 つまり「30年倒産しない企業」を選ぶ目を養うことが、本当の投資家の第一歩ではないかと思うのです。 そうしたら、子や孫に残せる資産は、かなりのものになっているはずです。 思うが侭に書きましたが、まだまだいろいろ考えるところはあります。 また機会があれば、書き記して見たいと思います。 長文、最後までお読み頂きありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月18日 15時50分29秒
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