2008年01月の記事一覧 | タケノコmaxのパソコンでオーディオ

寝ながら音楽を楽しむためのアクティブスピーカー3

(前回の続き…)オーソドックスな２組のステレオタイプでは，SONYのSRS-A212がクリアで存在感のある音を出し，置いてあった同価格帯のアクティブスピーカーの中では最も印象が良かった。しかしSRS-Z1に似た形状から想像されるとおり指向性が強く，向きを少し変えるだけで音がかなり変わり，寝る前に聞くにはやや不向きそうだった。エレコムのキューブ型スピーカーMS-77Wはサブウーファーが付いている分低音が気持ちよかったが，３つに分かれてしまうと今回求めている手軽さの点でやはりマイナスだ。店のセレクターを節操もなくガチャガチャと押して聞き比べた挙句，買ったのがバッファローのBSPK-MA04。バッファローはメモリやハードディスクなどのイメージが強いが，PCサプライとしてスピーカーなども売っている。ただし去年のコクヨとの業務提携により，販売は現在「バッファローコクヨサプライ」となっている。サイズはW80×H132×D101mmとかなりコンパクト。重さ1.2kg。スピーカ間ケーブルの長さは1m。イヤホンケーブルは1.5m。入力は3.5mmステレオミニジャックのみ。電源とボリュームは兼用。このサイズのためトーンコントロールがあるのは便利だが，実際には使う必要を感じる場面はほとんどない。PC用のためかヘッドフォン端子もある。「木の響」シリーズというだけあって木製キャビネットの質感も良い。フロントにあるバスレフの効果か低域も違和感なく出る。ACアダプタを使わない電源内蔵タイプなのも煩わしくなくてよい。電源ケーブルは1.5m。写真のように電源プラグにカバーが付いていたりと，安価な中国製ながら梱包は意外なほど丁寧。セッティングはRadius 90と同様，枕の上の位置に枕に向けて内向きに置いている。仰向けに寝たときに左右が合うよう，正面から見ると左右逆向きにしている。色々試したが，ベッドサイドにはやはりこの置き方がベストのようだ。頭の上なので邪魔になることもない。中高域はクリアで，ピアノトリオやクラシックのヴァイオリンなども破綻することはない。低音の表現もそこそこうまく，ロックなどもノリよく鳴らしてくれる。特に個人的にうれしかったのが，ノイズが全くないこと。昔使っていた小型のアクティブスピーカーは電源を入れると絶えずサーノイズが聞こえ，寝る前などは特に気になったものだが，BSPK-MA04にはそれがほとんどない。また音量を上げても音割れすることもない。しかし決め手はやはり1980円というその冗談のような値段。これでCD１枚よりも安いのだから！店で聞き比べた感じでは，BSPK-MA04が突出して高音質というよりは，どの低価格スピーカーでもある程度の音質は期待できるようになってきたという印象。探せば2005年発売のBSPK-MA04よりもっとコストパフォーマンスの良いものもあるかもしれない。音が出れば良い，ぐらいの気持ちで買ったのだが，意外と永く重宝しそうなスピーカーだ。・・・と，かなり衝動買い気味にバッファローのBSPK-MA04を買ってしまったのだが，その夜Amazonのレビューで，「本体のシンプルな形状とコードの着いている位置のおかげで、装着時に本体が耳の中に埋まるようになり横向きで寝ても耳が痛くない」という，寝ながら聞くためのイヤホンを求めていた私にはまさに理想の表現を見つけてしまった。Sumajin SUMEAR-WT Earphoneという見慣れぬブランドだったが，本を買う便もあったのでまたも思わず衝動買い。SENNHEISER CX300あたりと同じFosterのOEM製品という噂だが，実際の装着感や音はどうなんだろう・・・これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらiPodだけじゃ物足りない！音楽プレーヤー＆ヘッドホン特集スピーカー新製品情報楽天トラベルスキー＆スノーボード特集(スキー場情報＆周辺の宿予約）

寝ながら音楽を楽しむためのアクティブスピーカー2

デジタルオーディオプレーヤー東芝 gigabeatのイヤホンジャックをパワーアンプにつないで聞いてみようと，オーディオ変換ケーブルを探して近くの家電店に寄った。これがあれば，gigabeatの音をアンプ経由でベッドサイドのRadius 90などで聞くことができるようになる。しかし，変換ケーブルを見つけ，ついでに何か買おうかと周りを見回したとき，小型アクティブスピーカーがずらりと並べられたコーナーが目に入ってしまった。変換ケーブルを使いシステムのアンプを経由してgigabeatの音を聞くのもよいが，寝る前などはアンプの電源を入れたりセレクターをあちこち切り替えたりするのはやはり億劫だ。一方，小さなアクティブスピーカーが１つあれば，思い立ったときにgigabeatをそれにつなぐだけで気軽に音が出る。当然音はシステムの音とは比べ物にならないだろうが，どうせ音源はデジタルオーディオプレーヤーなのだし，寝つけないときの気分転換に聞く程度なので，なんとなく音が出ているのが分かる程度の音質で良い。前回チャンスたかぼーさんが教えてくださった東芝骨伝導スピーカーシステムプライベート音枕 RLX-P1は，まさにこういった場面を想定して作られたものなのでとてもおもしろそうなのだが，その家電店を始め近くには置いているところがない。枕の質感などがしっくりくるようならぜひ手に入れたいところだが・・・売り場には主にパソコン向けのアクティブスピーカーが1000円台からあり，セレクターで切り替えることで，ポータブルCDプレーヤーの音源を各スピーカーで聞き比べることができるようになっていた。左右一体型のコンパクトなサイズで候補の１つだったプリンストンのPSP-MSS1もあり試聴することができたが，予想していたよりもややスカスカで粗い感じに聞こえた。PSP-MSS1と同様持ち運びに便利な形状で候補の１つだったのがJBLのon tour。１万円程度になるが音質の評価は（低音はやや弱いという人もいるが）総じて高く，乾電池駆動も可能で電池の持ちも良いとのことなので気楽に聞きたいときにぴったり。しかし置いてなかったので試聴できず。また１万出すならいっそのことBoseのM2あたりまで行きたい感じも。ヤマハのサイコロ型スピーカーNX-A01もあり，同じく持ち運びには便利そうだった。ヤマハ独自の低音再生技術「スイングラジエーターベース」により小型ながらリアルな再生音を実現するとのことで興味深かったが，残念ながら試聴できなかった。また１万円という値段もちょっと微妙。NX-A01のように指向性の低そうなスピーカーのなかで特にその音を聞いてみたかったのが，FOSTEXのGY-1 "エア"。このスピーカー自体は振動板を持っておらず，GY-1を置いた床などが振動板の役割を果たす。使っている方の使用レポートがこちらにあるが，そこで見ることができる動画がおもしろい。普通に音楽が鳴っているのだが，本体を手で持ち上げたとたんに音が消え，置くとまた鳴り始めるのだ。置く場所を変えると音が変わるので子どもも喜んでいる，といった別のサイトのレビューもあったが，確かにおもしろい体験だろう。どこにいても同じように聞こえるという点は，ベッドサイドに合いそう。ただ，音質の面では，定位は構造上モノラルになるとのことなので１万５千円のスピーカーの音ではないだろうし，また何となく夜鳴らすのは音が響きそうで気が引けるかも。しかしこれも置いてなくて試聴できず。(またも続く…)これまでにレビューした機器・CD一覧はこちら進化したiPodを徹底チェック！digimono For Ladies 女性も楽しめるオーディオ癒・高級温泉宿

寝ながら音楽を楽しむためのアクティブスピーカー

(前回の続き…)しかし，イヤホンを着けて寝ながら音楽を聴いていると，やがてケーブルや耳の違和感が煩わしくなってくる。こういった時のためにソニーのアクティブスピーカーシステムSRS-Z1を持っており，その驚くほどクリアな音質にはとても満足しているのだが，サイズがやや大きく，また音の指向性が強いため耳の位置で音の印象がかなり変わることもあり，ベッドサイドで使うにはあまり向かない。アンプ内蔵のアクティブスピーカーは最近は超小型でもかなり音がよいので，そのあたりを探すといくらでも見つかる。パソコン用アクティブスピーカーのBOSE M2などはベッドサイドにもぴったりだ。ところで私はMP3ではなくWMAをメインに使っているのでiPodではなくgigabeatを使っているのだが，iPodユーザーをうらやましく思うのがアクセサリーが豊富に揃っていること。特に専用スピーカーやドッキングステーションの多さには圧倒される。ベッドサイドにBOSE SoundDockのようなものがあれば，イヤホンが煩わしくなればこれにプレーヤーをガチャっと差し込むだけでスピーカーから聴くことができるようになるので楽だろうなぁ。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらスピーカー新製品情報iPodだけじゃ物足りない！音楽プレーヤー＆ヘッドホン特集【楽天トラベル】高級ホテル・旅館予約はゴールドプレミアム

寝ながら音楽を楽しむためのイヤホン

パソコンで作業している時や食後リラックスしたい時などに音楽を聴くことが多いが，意外とトイレや風呂，そしてベッドの中などでも無性に聴きたくなることがある。一応Monitor Audioの小型スピーカー，Radius 90をベッドサイドに置いて，セレクタでメインのTANNOY Autograph miniと切り替えることができるようにしているのだが，ベッドの中ではやはりシステムの立ち上げの手間は煩わしいもの。いざ寝ようとしてベッドに入ったあとで，思い直してムクっと起き上がり，CDプレーヤーやプリ，メインアンプの電源を入れ，セレクタを切り替えて適当なCDを探しトレイに入れ，音量を調節して・・・といったことまでする気にはなかなかなれない。ベッドサイドやトイレなど，外出先以外でも気軽に音楽を聞きたい時に便利なのが，iPodなどのデジタルオーディオプレーヤー。HDDタイプなら膨大な量の音源に瞬時にアクセスできる。最近のものは良いDACを使っているのか，私のgigabeat S60Vは以前使っていたRio Karmaよりも明らかにクリアで気持ちよい音になっている。もっとも私のgigabeatのDACは，最新のUシリーズに搭載されている東芝開発の1bit DAC方式のチップではないが。また電源が専用電池なので，その点は電源コンセントから取ってくるシステムよりも音質面で有利だ。デジタルオーディオプレーヤーを聴こうとして問題となるのが，どのヘッドフォンで聴くか。音質を求めればSENNHEISER HD580などの大型ヘッドフォンも使えるが，寝ながら使うのはなかなかきつい。やはり気楽に使えるのはイヤホンだ。SONY MDR-E888なども良いが，最近ベッドサイドで多用しているのがSENNHEISER MX500。SENNHEISERらしいバランスの取れた自然な音質で，どんなジャンルのものでも気持ちよく鳴らしてくれる。現在のモデルで近いのはSENNHEISER MX51 Street イヤホンか。しかしMDR-E888やMX500などの耳に乗せるタイプのものは，装着したときに本体が耳の外に出ているので，ベッドで寝返りを打ったり横を向いたりすると本体が枕に押し付けられてしまう。そのあたりが気になるときに私が愛用しているのが，ソニーのカナル型イヤホンMDR-EX71SL。今のモデルはMDR-EX55SLあたりが近いだろう。音はドンシャリの傾向が強いが，何より装着感は抜群。耳から露出する部分が小さいのもポイント。MDR-EX71SLのような形状でもう少し音質に期待できるものを探して家電店に行くと，数年前と比べてイヤホンコーナーの充実ぶりが著しく，驚かされた。デジタルオーディオプレーヤーの定着により，イヤホンにも高級感が求められるようになってきたのだろう。とりあえず寝返りが打てそうで音質にも期待できると思ったのは，audio-technica ATH-CK7。コンパクトながら「チタン鍛造ボディ」ということでATH-CM7Tiのカナル版といった印象であり，audio-technicaらしいクリアで上品な音が楽しめるだろう。もうひとつ気になったのが，JBL Reference 220。こちらも耳の中にすっぽり納まってくれそう。JBLのカナル型イヤホンというだけで聴いてみたくなってしまうが，その期待に反することなく，音質の評価もおおむね良好のようだ。(次回に続く…)これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらヘッドホン：新製品情報シーン別で選ぶデザイン家電！輸入ＣＤ・ＤＶＤのザ・ショックプライス：どこよりも安く提供！