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カテゴリ:オーディオ
![]() タンノイ オートグラフ・ミニ 私はRadius 90からスピーカーをグレードアップしたいと考え始めたが,部屋の狭さやディスプレイ脇で使うという条件から,ニアフィールドでできるだけ良い音が出るスピーカーを探した。店に視聴に行く前に頭の中には次の4つぐらいの候補があった。 まず左のモニターオーディオ ゴールド・シグネチュア10 (GS10)は,同じモニターオーディオであるという安心感がまずあり,同じ方向性のグレードアップが期待できた。しかし店に置いてなかったので視聴できず。 左から2番目のDALI Helicon300は,DALIらしい低音が出ると評判の3ウェイで,このサイズで私の出せる上限の値段だがそれ相応の音が出るか聴きたかった。がこれも視聴できず。 3番目のB&W 805Sは,あこがれのノーチラスでうちで使えるギリギリのサイズのもの(H594×W278×D374mm)だった。これは置いてあったが,まず奥行きが想像以上に大きく,また比較的システムの組み合わせを選ぶタイプだと聞いていたので,PCオーディオには調整が難しそうだと思い視聴しなかった。しかしあのちょんまげはいいなあ。質感も良い。 最後のB&W CM1は,当時出たばかりでこの大きさと値段ながら805Sに匹敵する音質と評判であり,私の大本命だった。ちょんまげがないのがマイナスだけど(笑)。 早速CM1でSteely Dan - Two Against NatureのGaslighting Abbieを聴かせてもらう。気持ちの良い低音。だけどもRadius 90から別次元の音,とまでは感じなかった。クラシックや女性ジャズボーカルも,確かに良いのだが,同じような印象。とりあえず保留に。 ![]() 次に聞かせてもらったのがビクター SX-WD5。Radius 90と同程度の価格帯ということでノーマークだったが,その珍しいウッドコーンから出る弦楽器の音色はRadius 90からは出てこない美しさで,これとRadius 90を切り替えて使うのもありだと思った。しかしCM1に比べると全体的に音の荒さが感じられたので,これまた保留。 そして,ここでお店の方におすすめされたのが最初の写真のオートグラフ・ミニ。あの名機オートグラフをそのまま小型化したというその存在は知っていたが,これまたノーマークだった。そのときまでの私の印象は次の程度のものだった:このようなものはオートグラフに特別思い入れのあるオーディオマニアの方がベッドサイドなんかにサブシステムとして置くものであり,音よりその精緻なミニチュア性が評価されているんだろう。あのタンノイ創始者のサインまで再現されている,といったところから来る懐かしさも含めてのあの値段だろう。少なくともあのデザインはパソコンのディスプレイ脇には合わないし(笑)。 しかしその印象は,デザインに関するものを除いて,音を聴いた瞬間に大きく変わった。同じディスクを聴いたが,まずRadius 90はもちろん,CM1とも明らかに異なる空気感の表現のうまさのようなものを感じた。特にボーカルの表現は大変気持ちよかった。またオーケストラは,この小さなスピーカーから出ているとはにわかには信じがたい迫力だった。スピーカーに顔を近づけて家の環境に近い状態で聴くと,まさにホログラムのようなサウンドステージを体験することができた。 といった経緯でオートグラフ・ミニを選んだ。買ったときは,クラシックや繊細なジャズはこれで,ロックやテクノはRadius 90に切り替えて聴くつもりだったのだが,テクノなども意外と気持ちよく鳴らしてくれる。気軽に動かせる重さとサイズも魅力で,設置が適当でも音が大きく悪化することもない。このサイズでは1番のおすすめです。 細部写真をこちらに載せています。 レビューした機器・CD一覧はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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