テーマ:Jazz(1987)
カテゴリ:CD紹介
![]() ピラミッド(2005年発表)は,神保彰,鳥山雄司,和泉宏隆による同名フュージョンバンドのデビューアルバム。 「フュージョン」という言葉から連想する音楽は,少なくとも日本では,人によってかなり幅が広いように思う。マイルス・デイビスによるビッチェズ・ブリュー(1969年)でのエレクトリック楽器による刺激的なインプロヴィゼーションと,テレビ番組のバックに流れるカシオペアやT-SQUAREのポップでメロディアスなユニゾンは,ほとんど対極の音楽のような印象を受ける。むしろ日本のフュージョンはアメリカのスムーズジャズ(Smoothjazz.comでは良質なスムーズジャズが聞ける)に近い音楽性だろう。 しかし,ジャンル分けの実のない議論を抜きにすると,適度にフックがありながらこれほどリラックスできる音楽はない。中でも「Pyramid」は極上のジャパニーズ・フュージョンと言える。まず鳥山雄司のプロデュースが素晴らしい。中でも神保彰のドラムの処理は個人的にかなり好み。#1の生ドラムでも#4の打ち込みでも,適度に乾いた感じの響きが心地良い。もちろん神保独特の余裕のあるドラムプレイ自体も魅力だ。そして#5などでは和泉宏隆の流麗なキーボードが聞ける。T-SQUARE時代におなじみの,彼独特のリリカルで畳み掛けるように展開するソロも健在だ。基本的に「おしゃれ」な感じの選曲・アレンジなので,BGMにも最適。 楽天ダウンロードのこのページの「無料試聴」から全曲試聴できます。 01 SUN GODDESS 02 SECRET LIFE 03 MOON GODDESS 04 WE GOT READY 05 AFFIRMATION 06 GOLDEN LAND 07 EXILED 08 D'ACCORD! 09 11DAYS 10 FEEL LIKE MAKIN' LOVE ![]() カシオペア Casiopea / MINT JAMS(1982年発表) Pyramidの神保彰は,ベーシスト ブライアン・ブロンバーグとのJBプロジェクトやDJ ケイ・ナカヤマとのINTELLIGENT JAZZなど,最近は他のアーティストとも積極的にコラボレートしているが,根底にあるのはやはり80年代のカシオペアのドラマーとしてのキャリアだろう。カシオペアの数あるアルバムの中でも私が最も好きなのがこのミント・ジャムス。#3や#5などの,神保のドラムと桜井のチョッパーベースが生む独特のノリが気持ちいい。いずれも後々までライブで演奏されていた名曲ぞろいだが,白眉はやはり彼らの代表曲の#2だろう。様々なバージョンがあるが,軽やかな神保のリズムに野呂のギターが高らかに響くこのアレンジがやはり一番しっくりくる。音源はライブだがそのミックスを緻密に行い,ライブの躍動感とクリアな音質を両立させている。 リンク先の「無料試聴」から試聴できますが,演奏は「Asian Dreamer(1994年発表)」のもので,メンバー・アレンジは異なります。 01 Take Me 02 Asayake 03 Midnight Rendezvous 04 Time Limit 05 Domino Line 06 Tears Of The Star 07 Swear レビューした機器・CD一覧はこちら 楽天ミュージックダウンロード:楽曲数100万曲から試聴!購入も1曲105円から!|CD市場:イチオシ,邦楽,洋楽,アニメ・ゲームミュージック,サウンドトラック|90年代CD大全集:なつかし音楽をここに!洋楽・邦楽の90年代に代表されるアーティストを中心に|暑中・残暑見舞いを送った方,送られた方限定!世界10都市のお好きな都市に行ける航空券,現金10万円プレゼント! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月20日 18時40分10秒
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