カテゴリ:写真・デジカメ
瀬戸内のしまなみ海道を通ったときに生口島の平山郁夫美術館に寄った。良い感じに雲が出ていて,空と海の青がきれいだった。 美術館は平屋建ての和風建築で開放感がある。ちょっとした庭園や喫茶室もあり,くつろいだ雰囲気で見て回ることができる。ハイビジョン・ギャラリーでは,彼の歴史がよくまとまっている短いドキュメンタリー番組を見ることができる。 彼の絵はテレビなどで見て少し気になっていた程度で,特別な思い入れはなかったのだが,現物をいくつか見ると日本画のその鮮やかな色彩に引き込まれた。子どもの頃の絵や日本画の顔料の展示などもあり興味深かった。 日本芸大の学長やユネスコ親善大使などをしていたのは知っていたが,彼が被爆者だったとは知らなかった。原爆投下の瞬間を目撃したそうで,そのスケッチのコピーもあった。 ただ,原爆をテーマにした絵は1枚しか描いていない。自らの心に刻み込まれた原爆体験を,シルクロードの風景と同じように綿密に写生することは,あまりに酷なことなのだろう。NHKの特番で,広島県被団協理事長の坪井直氏をはじめ被爆者が自らの被爆体験を淡々と語っている様子を目にしていたが,それが自らの命を削るような行為であろうことを改めて想像した。 レビューした機器・CD一覧はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月25日 22時11分35秒
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