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東国原知事が何かと話題の宮崎だが，彼が知事になる前の去年の10月に観光で行く機会があった。


青島。新婚旅行のメッカだったかつての賑わいはないが，みやげ物屋や売店があって寂しすぎることはなく，人ごみを避けたい私などにはちょうどよい人口密度だった。周囲約1.5kmの小さな島で，橋から歩いて渡ることができる。特殊な地層が侵食されてできたという「鬼の洗濯板」が周りを取り囲んでいるが，その上を歩くこともできる。侵食によって現代アートのオブジェのように奇妙な形になっている岩もあった。


島内に青島神社がある。島全体がそうなのだが，神社の境内も熱帯亜熱帯植物に覆われ，ジャングルのようにうっそうとしているのがおもしろい。ぐるりと一周できるが，雨に降られたので途中で止むなく引き返した。


「青島亜熱帯植物園」と表示のある古びた門を見つけ，雨が上がり時間もあったので入園。入り口の印象に反して中はかなり広く，様々な植物を見て周ることができる。温室以外は無料。温室も珍しい植物が多く，充実していた。その分，古い入り口やトイレなど細かいところまでは手が回っていない印象があったのが惜しい。

フェニックス・シーガイア・リゾートのシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに１泊した。シーガイアというと，かつてスティングがテレビCMに出演し「Take me to the sunshine」というキャンペーンソングまで作曲していたので，個人的に印象が強い。


スティングはシーガイアが環境を悪化させているとして途中でCMを降りたというが，畑が広がるのどかな平野に高さ154mの高層ホテルが突然現れる様はかなり異様で，周りには広大なゴルフ場もあり確かに環境には悪そう。ただ，経営状況の悪化がたびたび報じられていたので不安だったが，ホテルの客室からの眺めは抜群で，レストランなどのサービスも良かった。木造の廊下が印象的な離れ湯も雰囲気がある。都会のリゾート・ホテルと比べるとコストパフォーマンスは全体的に高い。私は泊まっただけだったが，隣には全天候型プールのオーシャンドームがあり，それ目当ての客も多かったようだ。ただしこのプールは今月末に閉鎖される模様。


車で海岸沿いを走ると南国らしい雰囲気を満喫できて気持ちよく，地鶏など食べ物もおいしかった宮崎は，予想していたよりも楽しめた。おみやげに買って帰ったひでじビールもなかなか良かった。また行きたいが，今年は知事がメディアで強烈にPRしているので去年より観光客が多そう・・・