テーマ:睡眠障害(391)
カテゴリ:CD紹介
![]() 「最後まで聴けないCD」「運転中に聴いてはいけないCD」と話題のDreams~快眠CD~。JALの国際線でこのCDを流したところ,良く眠れると評判になっているそうだ。70~80曲の候補から医学博士が4カ月間で約170回の睡眠実験を繰り返し,CDに収録している12曲を厳選したということで,それらしい実験結果もPDFファイルで公開されている。 ざっとウェブ上のレビューを見てみても,すぐに眠気に襲われるといった好意的なものが目立つ。収録曲のリストには,確かにリラックスできそうな曲が並んでいる。 しかし,聞いたこともないくせにとやかく言う権利はないが,曲目を見る限り,少なくとも私にはあまり効果はなさそうだ。モーツァルトの「ディヴェルティメント」や「アヴェ・マリア」,葉加瀬太郎の「エトピリカ」などは,どれもメロディのはっきりしたものなので,私の場合どうしても逆に耳を傾けてしまいそう。 私にとって(たいていの人もそうだと思うが),普通は「無音」が一番眠り易い。しかしこういったCDに頼りたくなるほど眠れないときもあって,そういった時に寝付き易いのは,私の注意をほとんど引くことはないけれども,適度に気を紛らわせてくれるようなバランスを持った音楽だ。 ![]() ブライアン・イーノが「Ambient 1: Music for Airports」(1978年発表)で意図したものは,文字通り空港という空間に心地よく溶け込む音であって,聴き手を眠らせることではないだろうが,少なくとも私が眠れないときに真っ先にかけるのはたいていこれ。 ピアノや女性コーラス,電子音によるいくつかの単純な旋律が繰り返されるが,それらが互いに組み合わされることで様々な表情が生まれてくる。その表情は一聴すると偶発的で無機質な印象を与えるが,メロディがないわけではないので適度に耳を楽しませてくれる。美術館などのBGMにぴったりな音楽だ。Ambient 2/The Plateaux Of Mirrorが試聴できるが,個人的には長尺な曲を4つ収録しているAmbient 1のほうが使いやすく,特に#1の子守唄のような親しみ易さが好み。始まりも終わりもないような曲なので,これをリピートにして聞くことも多い。 もちろんこれでは眠れないという人もいるだろう。しかし,おそらく各人にとって退屈さと刺激との間のバランスがとれていることが,眠り易さという点では重要なのではないかと思う。Ambient 1を聞いて,メロディがなく退屈だと思えばDreamsなどを試せば良いし,逆にこれでもうるさすぎると感じれば3Dリアル自然音「川のせせらぎ」のような,さらに音楽的刺激の少ないものを試せば良い。 マタニティ・胎教音楽特集 モーツァルト・クラシック編 【楽天市場】安眠グッズ 【楽天トラベル】全国温泉予約 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月20日 17時57分34秒
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