テーマ:パソコンを楽しむ♪(3630)
カテゴリ:戯言
![]() ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の壁に描かれているレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が,160億画素の超高解像度画像でネットで公開されているというニュースをテレビで見て,興味本位でアクセスしてみた。公開しているのはイタリアの画像処理会社HAL9000で,一応日本語ページもある。 全世界からアクセスが集中するだろうからかなり重いだろうと思っていたが,意外とスムーズに鑑賞できた。あのダ・ヴィンチ・コードのブームも一段落しているからだろうか。 いくら160億画素でも,私のディスプレイ(解像度131万画素 SXGA)で見たら良く分からないのではないかと思っていたが,好きな場所を自由自在にズームイン・ズームアウトさせることができるようになっており,最初は1%に縮小されて表示されるため,全体を見ることができる。100%まで拡大させると細かい筆致や材質までくっきりと見ることができた。ただしコピー防止のためかうっすらと「H9」という文字が表示される。 160億画素の画像を一気にダウンロードしているのではなく,Google Earthのように異なる解像度の画像をシームレスにつなげているのだろう。ある場所を拡大させようとするとまずモザイクが表示され,そこから次第に鮮明な画像が現れてくるのも,Google Earthと似た感覚だ。 HAL9000のサイトでは,他にガウデンツィオ・フェッラーリ「キリストの一生」,アンドレア・ポッツォ「サン・ティニャーツィオ聖堂」をそれぞれ86億画素,98億画素の超高解像度で鑑賞することができる。クラシックのBGMも雰囲気があってよい。 美術館に出かけて絵を鑑賞するときは,時間の制約があったり周りに人がたくさんいたりして,実際には1つの絵を自分の気が済むまでじっくり見ることはなかなかできない。しかしこのような画像であれば,好きな音楽を聴きながら,コーヒーを飲みながら,飽きるまで見ることができる。 今までにも,世界中の名画を集めた「WebMuseum」や各美術館のホームページなど,名画をネット上で鑑賞できるサイトはあったが,大抵は雰囲気が分かる程度の解像度のものしかなく,ここまでズームインしてじっくり見ることができるところはなかった。このプロジェクトは,もともとは鑑賞というよりは劣化の激しい名画の学術的保存を目的としたものらしく,撮影も大変そうだ(撮影の様子も動画で見ることができる)が,もっとたくさんの画像を見ることができるようになればうれしい。 世界の名画を30点ずつ収録した電子ジグソーパズル 朽木ゆり子著 集英社新書ヴィジュアル版『フェルメール全点踏破の旅』 PLATINUM COLLECTION:各界著名人が厳選し一流と認めた珠玉のホテル達 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月26日 18時46分04秒
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