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2008年04月16日
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カテゴリ:テレビ番組・映画
NHKで深夜にやっていた「未来観測 つながるテレビ@ヒューマン」は,ネットから流行の兆しを探るコーナーなどがなかなか興味深くてたいてい見ていたのだが,この3月で終了した。(そういえばTBSの「世界遺産」もこの4月の改編で番組の方向性がかなり変わり,テーマ曲も変更になった。淡々としたナレーションを廃したのはスタッフが意図したものだったようだが,個人的には残念。)

4月から「@ヒューマン」のネットの話題だけに特化したような「ザ☆ネットスター!」が始まったが,番組CMの異常なテンションにかなり引いてしまい,スルーしていた。オープニング曲が初音ミクで作られているというのはまぁそれらしいのでわかるとしても,あのギャルゲー風アニメとナレーターの濃い言い回しを聞くと,「NHKもここまでなりふり構わぬ感じになったのか・・・」という思いさえした。外野からある程度客観的にネット情報を紹介する感じだった「@ヒューマン」に対し,「ネットスター」はアニメ好きな中高生視聴者を獲得するために,内輪の話題で盛り上がる感じなのかと思っていた。

しかし番組ホームページで,進行役という「天の声」の紹介動画を見て,スタジオに唐突に鳴り響くナレーションに出演者が振り回されるという構成は新鮮な感じがした。立川談笑というキャスティングも意外と合ってそうだった。

とりあえずYouTubeとニコニコ動画で検索すると,去年11月の番組たまごのパイロット版と4月の初回放送が部分的に上げられていたので見てみた。ネットで話題の人々やサイトを紹介しているのだが,おもしろいのが著作権の問題を積極的に取り上げていること。著作権が侵害されているコンテンツも取り上げているので,ある程度の説明は不可欠だろうが,2回ともこの話題にかなりの時間が割かれていた。

これで初めて知ったのだが,「ニコニコ動画」では,自分で演奏したり歌った動画であれば,JASRAC管理楽曲を合法的に投稿できるようになったらしい。ヤマハのマイサウンド(旧「プレイヤーズ王国」)でも,サイト側がJASRACに収入の一部を支払うことで,ユーザーがコピー曲をアップロードできる仕組みを作っているが,あれほどユーザー数の多い動画投稿サイトでもそれが可能になったことは,アマチュアミュージシャンにとって大きいはず。

ゲストの岡田有花氏や白田秀彰氏が言うように,権利者側も,動画投稿サイトで話題になることが最終的に自分たちの利益につながることにようやく気づいてきたということなのだろう。落語の著作権の話題もあったが,ガチガチの著作権保護が支配的な音楽業界もそのおおらかさを少しは見習って欲しいところ。

またこの話題に関連して,出演者自身もその当事者であることが明かされる。例えば立川談笑はある寄席の音声の半分が無断でアップされているという。喜屋武ちあきも動画などがアップされているが,一方でそうやって誰かがアップしたコンテンツを自分も利用することがあり,双方の言い分が分かり複雑だという。

当事者といえば,このような番組を制作しているNHKもこの問題の当事者の立場にある。動画投稿サイトではNHKのニュースやドキュメンタリーが次々と上げられては削除されるといういたちごっこが繰り返されている。何より,前述のようにこの番組自体アップされている(アップ主が削除を少しでも遅らせようとしたのか,「受信料を払ってね」というメッセージが表示されるのがおもしろいが(笑))。白田氏が収録後のインタビューで,この番組がニコニコ動画にアップされ画面上に色々と悪口が流れているだろうと想像しているように,スタッフもこの番組が流されることを当然予想していただろう。

しかし,このファイルが自ら言及している動画投稿サイトの広告効果により,これがアップロードされることで番組の視聴者が増えることも考えられる。事実,私もアップされた動画がきっかけで次回を見る気になった。そう考えると,JASRACのように明示的にではないにせよ,NHKも結果的には動画投稿サイトの恩恵を受けていることにもなる。YouTubeを積極的に活用する方向に舵を切った角川のように,NHKもネットとの連携や共存を色々と模索しているのかもしれない。もしかしたら,ネット住民を煽るかのようなあの強烈なオープニングやあくどいまでのオタク趣味も,その方向に向かうための戦略なのでは?などとつい邪推してしまう。

次回は著作権問題をどう扱うのだろうか。いずれにしても,それぞれの話題の取り上げ方は,「熱中時間」や「熱中夜話」,「マンガ夜話」などでのそれと同様,興味本位で終わらないよう気を配っている感じで好感が持てる。もう少し大人しめの作りのほうが見易いというのはあるが・・・ また,初回の再放送が25日(金)24:10~にNHK総合であるようだ。



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最終更新日  2008年12月20日 13時08分40秒
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