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2008年09月15日
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カテゴリ:テレビ番組・映画
NHKの「トップランナー」で映像ディレクターの古屋雄作が取り上げられていた。彼の手がける妙なDVDの数々は主にシュールな笑いを狙ったもので,決して万人向けではなく中には悪趣味に思えるものもあるが,今までにないものを作り出そうというその姿勢は好きだ。「伝えたいメッセージはない」と言い切る潔さも良かった。私が彼の作品に触れたきっかけは,「ケータイ大喜利」で板尾創路に興味を持ったことだった。板尾は一般には90年代の「ごっつええ感じ」でのコントで広く知られるようになったんだろうが,残念ながら当時私はほとんど見てなかった。


とりあえず最新の出演DVD,「スカイフィッシュの捕まえ方~板尾創路編~」を買ってみた。これは未確認動物スカイフィッシュを捕まえようとする人々の様子を追ったドキュメンタリー仕立てのバラエティシリーズの完結編。スカイフィッシュは,最近はあまり聞かないが,ちょっと前はツチノコなどよりも比較的新しい未確認動物として,民放の特番でも取り上げられていた気がする。そういった番組と比べてこのシリーズがユニークなのは,スカイフィッシュが本当に存在するのかという検証を一切カットし,あくまで実際にいるという前提でその捕まえ方をHOW TO モノの体裁で紹介しているところ。こう聞くとオカルト系DVDの類を想像されるかもしれないが,方向性としてはむしろ逆。民放のUFO特番などは,それらしい証言や証拠を積み重ねることで視聴者に「もしかしたらいるのかも・・・」と思わせるような作りになっている。少なくとも,「あの時私は確かに見ました・・・」などと吹きかえられるその証言自体が演技であると示唆されることはまずない。ところがこのシリーズは,証言自体が「やらせ」であることをパッケージなどでかなりはっきりと暗示している(「これはフィクションです」といったキャプションが出てくることはないが)。

スカイフィッシュの捕まえ方~板尾創路編~ Guide Book
国内編などではほぼ無名の俳優が演技していたためまだリアリティがあったが,完結編ではこのように板尾が1人で3役を演じているので,フィクションであることは以前よりはっきりと示されている。視聴者は「やらせ」とわかっている白々しい,しかし迫真の演技を延々と見ることになるわけだ。

それの何がおもしろいのか?確かに,公式サイト(ダイジェストが公開されている)も自ら認めているが,たいていの人には基本的に「びっくりするほどくだらない」ものだろう(笑)。ただ,そのくだらないものを,あくまで本格的なドキュメンタリーとして始終真面目に撮っているわけで,その撮影の様子を想像して半ばあきれつつも感心しながら見るというのが正しい楽しみ方なのかもしれない(「トップランナー」では製作現場の映像もあり興味深かった)。板尾の最後の「もういいじゃないですか」は色々な意味でおもしろい。それにしても,「やらせ」自体を笑いのネタにするというのは,やらせとして糾弾されることを避けたいテレビではなかなか難しそうだ。「川口浩探検隊」のように演出であることを絶えずアピールすれば別だろうが。そういう意味ではこのシリーズは企画DVDという媒体ならではの表現なのだろう。



続いて,楽天レンタルで「温厚な上司の怒らせ方」「碑文谷教授のミッドナイトゼミナール 今さら人に聞けない!怒らせ方講座」を借りた。架空の言語学教授,碑文谷潤が,NHKの教養番組風に「人を怒らせる方法」をレクチャーするというもので,こちらはテレビ東京で深夜に放送されたようだ。教養番組のパロディというスタイルは「サラリーマンNEO」などで見かけるし,怒らせ方という設定も芸人のコントなどでよくある感じで,作り自体は「スカイフィッシュの捕まえ方」ほど目新しくはない。

温厚な上司の怒らせ方
しかしネタのインパクトはこちらのほうがずっと上。特に教授のキャラは強烈で,この「鼻抜け声」の後の表情などは必見(笑)。「トップランナー」ではこの間(ま)を計測していたが,30秒以上あるようだ。また,番組では教授自身も出演し,役者としての素に戻る場面もあった。

ただこの教授,ミッドナイトゼミナールDVDで最後の「怒らせ方」として「CDデビュー」を紹介した後,実際にJVCエンタテインメントから「朝方に怒らせて」というCDを発売してしまう。確かにこれも「怒らせ方」の1つだろうし,テレビのお笑い企画などから素人がいきなり歌手デビューしてしまう音楽業界への皮肉ともとれる。だが,この行為で怒らされるのは今度は視聴者なので,これをやってしまうと,面白くなくても視聴者が怒ればそれでよい,という言い訳にも通じる感じがして,幕引きとしては個人的にちょっと残念な気がした。

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最終更新日  2008年09月16日 18時06分04秒
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