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2008年11月19日
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カテゴリ:写真・デジカメ


今年は残念ながら紅葉狩りに行けそうにないが,去年の今頃,瀬戸内海の小豆島に紅葉を見に出かけた。

フェリーから眺めた小豆島 小豆島 寒霞渓1 小豆島 寒霞渓2
フェリーから眺めると,山々が海岸のすぐそばまで迫ってくる感じは迫力があった。まずは日本三大奇勝の一つ,寒霞渓に向かう。これから色づきそうな木もあったが,なかなか見事な紅葉で,秋の雰囲気を堪能できた。今年も今が紅葉満開で見ごろのようだ。今日の急激な冷え込みを考えると今年は葉が落ちるのも早そうだが・・・

小豆島 寒霞渓3 寒霞渓ロープウェイでの列 小豆島オリーブ公園
寒霞渓からは紅葉した山々越しに瀬戸内海を眺望できる。岩壁の中を進むロープウェイに乗ることができるが,さすがにシーズンだけあってそれなりに混雑していた。帰りに小豆島オリーブ公園に寄った。そこにあった記念館で紹介されていたが,小豆島は,ミロのヴィーナスが発見されたことで有名なギリシャのミロス島と姉妹島提携を結んでいるようだ。フェリーに乗る頃には日はほとんど暮れていた。滞在は1日だけだったが,いつか人が少ない時期にリゾートホテルでゆっくりしたいところ。




その目の覚めるような赤は冬枯れ前に精一杯生の輝きを放っているかのようでもあり,春の桜とともに私たちに季節の移り変わりを感じさせてくれるこの紅葉だが,そもそもこれがなぜ起こるのかは未だにはっきりしていないという。NHK BSの「アインシュタインの眼」は「紅葉~色彩が語るドラマ~」として,長野県の乗鞍高原で毎年ひときわ燃えるように色づく1本のカエデに3週間スーパーカメラで密着し,紅葉していく様子を克明に観察していた。紅葉のメカニズムについては風や霧,そして紫外線(高度が高くなるほど強くなるという)の影響などが詳しく語られたが,それが起こる理由については研究者もお茶を濁していた。リンゴがエネルギーを費やしてアントシアニンを生成しその実を赤くするのは,動物を惹きつけ自らの種子を散布させるためだが,カエデが同じアントシアニンをわざわざ作り出し,後は落ちるだけの葉をどうして赤くするのかは,今もって謎であるらしい。

ちょっと調べてみると,1999年におもしろい仮説が提唱されたようだ。以前このブログで,ライオンの前で飛び跳ねるガゼルの行動を説明したハンディキャップ理論に触れたことがある。ガゼルが捕食者であるライオンの前でわざわざピョンピョン飛び跳ねながら逃げるのは,自らにハンディキャップを持たせることで自分が健康であることをライオンにアピールするためだという。

この理論を,その仮説はそのまま紅葉に応用しているようだ。こちらで,その仮説についてハンディキャップ理論から順を追ってわかりやすく解説されている。結論は,「ガゼルがジャンプをしてエネルギーが有り余っているのを猛獣に見せ付けて襲う気を失わせるのと同じように、木々は紅葉というエネルギー的にコストの高いことをして害虫のアブラムシが冬に寄生しないように警告している」ということらしい。これだけ無駄に赤くすることができるほど健康な私より,もっと寄生しやすい木に行ったほうがいいよとアピールしているということだろう。もちろんこれは,カエデの木にそのような「意思」があるといったトンデモ話ではなくて,たまたまアントシアニンを作り出したカエデのほうが実際に健康で,やがて虫がそれを判断材料とするようになって寄り付かなくなり,結局自然淘汰に打ち勝ってきたということなのだろうが。

しかしこの説に対しては,樹木を赤や緑に塗りたくりアブラムシが寄ってくる率を調べる実験をおこなったところ,色が違ってもその率は変わらなかったという反証もあるようで,結局のところ紅葉の理由については今でも研究者の間で議論のあるところのようだ。これほど多くの人が毎年見ている現象なのに,その木々にとっての役割が未だに科学的にうまく説明されていないというのはおもしろい。

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最終更新日  2008年11月19日 19時58分05秒
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