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タケノコmaxのパソコンでオーディオ

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2009年04月24日
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カテゴリ:オーディオ
先日ようやくLINNのDSシリーズを試聴する機会があった。フラッグシップのKLIMAX DSを中心にLINNでまとめられたシステムで,想像通り良い音を出していた。Linn Recordsでネット配信されている24bit/96kHzのスタジオマスター音源が良いのは当然だが,通常のCDからリッピングされた16bit/44.1kHzの音源もスタジオマスターと遜色ないほどに良く聴こえたのは意外だった。

LINN KLIMAX DSジッター値(Stereophile誌測定,24bit)
KLIMAX DSの音の良さは,おそらくジッター(アナログ変換時の時間軸のずれ)の発生が極めて低いことと関係があるのだろう。上のジッター値のグラフはStereophile誌のJohn Atkinson氏がKLIMAX DSの記事の中で示したもので,24bitのデータを用いてAudio PrecisionのSYS-2722で測定したもの。

Ayre C-5xeジッター値(Stereophile誌測定,16bit) 16bit再生時のジッター理想値
Atkinson氏は同誌の別の記事で各社のCDプレーヤーのジッター値もSYS-2722で測定し公表している。左は最も成績の良かった機器の1つ,Ayreのユニバーサルプレーヤー C-5XEの測定結果だが,それと比べても側波帯の一切ないKLIMAX DSの優秀さが目立つ。ただしこの記事の測定では16bitのデータが使われており,理想的な環境で右のグラフになるということなので,24bitのデータを使ったKLIMAX DSの測定結果と単純に比較することはできないようだ。実際,Ayre C-5xeのグラフにある側波帯はほぼデータ由来のものとされ,SACDなどの高解像度再生にも十分対応できる性能と判断されている。

ONKYO DX-7555ジッター値(Stereophile誌測定,16bit) Marantz SA-11S2ジッター値(Stereophile誌測定,16bit) Apple iPod Touchジッター値(Stereophile誌測定,16bit)
ちなみに,左はONKYOのDX-7555(定価8万円弱・日本未発売?),真ん中はMarantz SA-11S2のもので,どちらもCDの再生には十分な性能と判断された。かなりの価格差ながら同じグループに入れられているのが興味深い。ONKYOのフラッグシップ C-1VLなども,低価格ながらジッター除去性能は高いのかもしれない。一方,右はiPod Touch(第2世代)のもので,CDも本来の解像度で再生できないほどジッターが多く発生すると判断された。他に第3世代のiPodや初代プレイステーション,そしてMcIntoshのミュージック・サーバー MS750(約60万円・日本未発売?)も同じグループに入れられてしまっている。

LINN DS ネットワーク図
DSシリーズでジッターが起こりにくいのは,PCオーディオ環境のようにデータをディスクからあらかじめ完全にコピーした上でアナログ変換できることに加え,DSがパソコンから分離されていることも関係している。通常のPCオーディオでは,パソコンのOSはデータをDACに送り出すだけではなく,並行して他のプログラムからの割り込み要求も処理する必要がある。一方DSのシステムでは,DS自らがネットワーク(NAS)上のハードディスクからデータを取り込みアナログ変換するといったことを独立して行っており,DS内のOSは再生に専念している。LINNのHPにあった上の図のように,DSのシステムで使われるパソコンはただDSに再生の指示を与えているにすぎないので,DSはそのノイズの影響を受けにくいようだ。DSのシステムにおけるパソコンは,いわばプレーヤーに付属するリモコンのようなものだと考えればいいのだろう。

ただ,高級オーディオにはあまり縁のない人間の全くの主観的な印象に過ぎないが,KLIMAX DSの音は他のCDプレイヤーのものとは全く別次元だとまでは感じなかった。以前,今回と似た構成でLINNの高級CDプレーヤー(確かUNIDISK 1.1だったと思う)を試聴したことがあるが,今回と勝るとも劣らない良い音だと感じた。また私は,SACD再生には解像度が不足するほどのジッターが発生するとされたMarantz SA-11S2の,さらに下位機種,SA-15S1を使っているが,家でそれなりの音量で再生するぶんにはその音質に不満を感じることはほとんどない。Atkinson氏も認めているように,聴覚はジッターをどの程度まで許容できるかについては意見の分かれるところでもある。個人的にKLIMAX DSの音の良さは,NASを用いたその接続方法に加えて,そのDA変換機構の優秀さによるところも大きいのではないかと思っている。

また,以前Sneaky Music DS中心のシステムへの移行を妄想したときに懸念していたLINN GUIの操作性の悪さだが,操作用にiPod Touchを使うことでかなり改善されるようだ。サードパーティー製のSong BookとPlugPlayerというソフトウェアがDSのコントロールに対応しており,どちらも精力的にバージョンアップされている。あとはDS本体がWMA LosslessとMonkey's Audioに対応してくれれば良いのだが・・・。

いずれにしても,音楽供給メディアとして30年近くその地位を保ってきたCDだが,その地位もついに揺らぎつつあるのかもしれない。アナログ変換に影響するノイズが出にくい素材を使うことで高音質になると謳ったSHM-CDなどが最近人気のようだが,容れ物を変えただけのこういったCDが売れているということ自体,毎回エラー補正によるノイズ発生の危険を冒しつつリアルタイムに読み込むという,CDの規格そのものの音質上の欠点を露呈してしまっているとも言える。SACDは変換の少ないDSDを使っているので読み取り時に出るノイズやジッターもCDより少ないだろうが,生産ラインが限られている現状では今のCDに取って代わるのは難しいだろう。一方でDSシリーズがターゲットにしているネット配信は,基本的に24bit/96kHzなどで録音したマスター音源をそのまま配信すればよいので,音楽会社の負担は格段に軽くなるはず。それを高音質で聴くための環境作りがCDプレイヤーなどよりも面倒なことや,実体のないメディアへの消費者の抵抗感,そして著作権保護の問題といった障害はあるだろうが,クラシックやジャズ中心の中小レーベルがCDのプレスを縮小し,そちらの方向に積極的に舵を切っていく可能性はある。とりあえず,下のSneaky Music DSやMAJIK DS中心のシステムへの移行を考えるのはそのあたりの動きを見てからにしようか・・・。



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最終更新日  2009年04月25日 21時56分09秒
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