カテゴリ:ヘッドホン
前回書いたようにLINN MAJIK DS-I(DSM)のヘッドフォン出力にはやや不満があるので,marantz SA-15S1のヘッドフォン出力程度の音質を確保するため,最適なヘッドフォンアンプを探してみることにした。
![]() まずはスペースがなく大げさなものを置きたくないので,サイズを重視してデジタルオーディオプレイヤー用アンプから探すと,これまで海外勢が主流だったこのニッチ市場にSONYが参戦していた。このPHA-1は幅67x高さ26x奥行130mmで220gと超小型。しっかりと造られている感じで音も良さそうだが,入力がステレオミニ端子のみというのが×。DS-Iのステレオミニ端子につなぐとボリュームを2重にかけることになり無駄な劣化となる。やはりRCA入力のある通常のアンプから探すことに。 ![]() 幅90x高さ50x奥行90mmで412gのこのortofon HD-Q7は以前からそのシンプルなデザインが気になっていた。音の評判も悪くなく,カートリッジで有名なあのオルトフォン製ということで何となく所有欲も満たされそう。2万5千という値段も手ごろ。ただ,聴いていないので全くの憶測になるが,これでSA-15S1のヘッドフォン出力を超えられるかという点には少し不安も。というのも,SA-15S1の完全ディスクリート構成のヘッドホン出力回路はかなり優秀で,かつてはC.E.C HD53など4万ほどの単体ヘッドフォンアンプよりも勝るとも言われたほどだからだ(こちらも私が聴き比べたわけではないが・・・)。 ![]() その点,音質の面ではまず間違いはないと思われるのがこのLUXMAN P-1u。ラックスマンはヘッドフォンがこれほどもてはやされる以前から,P-1という唯一無二のヘッドフォン専用高級アンプを製造してきた。物量が惜しげもなく投じられヘッドフォン愛好家のあこがれであったP-1の後継がこのP-1uだ。ただ,幅440x高さ82x奥行408mm,重さ8.3Kg(!)というその大きさと15万という値段はやはりネック。 ![]() izoも昔からヘッドフォンアンプを作ってきたメーカーだが,そこから先月「izo史上最高音質」と銘打たれて発売されたのがこのiHA-32-2013。専用の電源ユニットの上に本体が乗る独特の形。幅147x高さ43x奥行180mmで約2.3kgという省スペースで,ACアダプタが不要というのも良い。ただ価格は14万なので気軽には買えない。 ![]() 昨年10月に発売されたこのTEAC HA-501がユニークなのは,ヘッドフォンに合わせてダンピングファクターを5段階に選択できること。様々なインピーダンスのヘッドフォンを切り換えて聞いている私にとっては,このヘッドフォンにはどの設定が良いかと色々試してみるのが楽しそう。フルアナログのデュアルモノラル構成ということで9万という値段ながらLUXMAN P-1uレベルの音質が期待できそう。幅290x高さ82x奥行244mm,4.1kgと大きいのがネック。 ![]() このNmode X-HA1は1bitデジタルヘッドホンアンプ。Nmodeはシャープの1bitデジアン担当者が設立した会社なので,FAKiEの録音のような目の覚めるような臨場感が期待できる。価格は6万5千。幅210x高さ60x奥行243mmで2.6kgとこちらも少し大きい。 ![]() その点,値段の割りにサイズと音質のバランスが最も良さそうなのが,このLehmann audio Rhinelander。Lehmann audioのBlack Cube Linearは高音質なヘッドフォンアンプとして有名だが,これはその機能を絞り込んだ4万強の廉価版。電源スイッチがなかったり作りは安っぽいが,音は良いようだ。何より幅110x高さ47x奥行135mmで400gというそのサイズは魅力。ただユーザーが少ないので情報を集めるのに苦労しそう。 うーむ,とりあえずサイズとデザインの良いortofon HD-Q7を買ってみて,満足できなければRhinelanderか,サイズ優先のizo iHA-32-2013と音質優先のLUXMAN P-1uで迷うことにしようか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月06日 17時29分29秒
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