心をつむごう

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2005年09月27日
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ゾロ目で城攻めダイスゲーム!

独語版:KnatschAbacus Spiele
英語版:KnightsRio Grande Games
作:ミヒャエル・シャハト
画:ハンス=ヤーフ・ブレーム
プレイ人数:2~6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:20~40分

 山札を適当に2つに分け、表を上にして置き、その公開されている2枚か、他プレイヤーのカードにダイス・アタックをしかけ、カードに書かれているお題以上の目を出せばゲットできます。
 城4枚か、城3枚で王様を倒すか、城2枚&決闘(正確にはトーナメント)で3回勝利すれば、ゲームに勝利。
 以上(笑)。細かいルールは他にもいくつかありますが、基本はそんなもん。

たのしくあそぼ~て~ぶるげ~むでの紹介
名古屋EJFでの紹介
ボードゲームランドでの紹介



●タイトルについて
 現在日本では『ナッシュ』で流通していますが、実はドイツ語のスラングで「いざこざ、トラブル、不快なこと」という意味。頭のKは発音します。すなわち『クナッシュ』。であればこそ、ボックスアートの「べろべろばー」にも納得がいきます。
 英語版では“Knights”つまり無難に『騎士たち』ですが、発音が似ているだけで関係ありません。ゲームデザイナーによるタチの悪い(笑)ジョークです。
 英・独両タイトルを合成すると『不快な騎士』となり、これを絵と重ね合わせて出てくるものといえば……『モンティパイソン&ホーリーグレイル』。城の塔の上のフランス騎士と、アーサー王ご一行が罵りあいをするシーンが何度も出てきます。まあつまりはそういうゲームです(笑)。



●カタログ・エディション
 2000年に発売の『ナッシュ』ですが、アバクス社は2001~03年の間、毎年カタログに新カードを2枚ずつ載せていました。計6枚。そんなわけで、シャハト氏の許可を得て、ここで訳を公開します(禁無断転載)。

セット1

新規の追加勝利条件:6が6個
6を6個振ったプレイヤーは、その瞬間に勝利する。

新規の特別デザイン・カード:カードダイス6
このカードは「6が6個」の勝利条件を満たすために使用できる。

セット2

新規の特別デザイン・カード:女王
この特別にデザインされたカードは、新規の勝利条件「結婚」を満たすためだけに必要とされる。

新規の追加勝利条件:結婚
「庇護」と、新規の特別デザイン・カード「女王」の両方を獲得したプレイヤーは、その瞬間に勝利する。

セット3

小さな道と大きな道:
これらのカードを獲得したプレイヤーは(山札のカードを目標にする場合に限り)、獲得したいカードに描かれたダイス・セットだけではなく、これら小さな道/大きな道に描かれたストレートの出目によっても、目標のカードを獲得できる。

「追加カードが6枚で、ボックスには5枚しか予備カードが入ってない。どうしよう?」とお嘆きのあなた。心配ありません。デッキに混ぜるのは4枚だけ。新規の勝利条件2枚は場に提示するだけですから、裏が同じ必要はありません。他のゲームのカードや、単に厚紙に貼ってもいいのです。
 どうしても『ナッシュ』にこだわるなら、同じ作者/メーカーの『コロレット』を買いましょう。『ナッシュ』用のブランク・カードがオマケでついてくるのです!
(註:初版は13枚でしたが、今では1枚しか付属しません)



●ちっちゃくて別個のカード・セット
 2002年にはエキスパンション・セット "Knatsch - die kleinen Sonderkarten" すなわち『ちっちゃくて別個のカード・セット』も発売されています。アダム・シュピーレから、まだ入手可能です。英訳はデンマークのブレット&ボードにあるので、参考にしてください。
 
準備:
 このエキスパンションのちっちゃなカードたちは、ニュータイプの特殊カードであり、ゲーム中に獲得できます。別個にこれらのカードだけをシャッフルして、テーブルの中央に、三番目の山札として置いておきます。

特殊カードのルール:
 ゲームの基本ルールを適用しますが、以下を加えます。このエキスパンションのちっちゃなカードには特別な利点があり、獲得したプレイヤーは自分の手番にカードごとに1回だけ、その能力を使用できます。使用後、このちっちゃなカードは捨て札となり、対応する山札の下に敷いておきます。
 自分の手番に獲得できるちっちゃなカードは1枚きりです。成功したなら、続けて他のカード獲得のためにダイスを振ることはできます。
 「特殊カードの番人」は、ちっちゃな特殊カードを守ることもできます。
 カタログ・エディションの追加カードと一緒に使用してもかまいません。

カード:

1.決闘での敗北!(画:決闘カードにバッテン):他のプレイヤーに対して使用。相手は決闘カードを1枚捨てなくてはならない。捨てられた決闘カードは、より枚数の大きな山札の下に敷くこと。

2.決闘での幸運(画:馬頭の下にダイスのセット):決闘で、自分のダイスの目が振るわないとき、代わりにこのカードを使用できる。その場合、自分の決闘の出目は5が4つ&3となる。

3.追加手番(画:大きな+1):自分の手番終了後、きちんと自分の手番をもう一度おこなうことができる。

4.追加ダイス判定(画:ダイスを振る手と+1)×2枚:追加で1回ダイスをふることができる。

5.特殊カードが行方不明!(画:特殊カードにバッテン):他のプレイヤーに対して使用。相手は特殊カード1枚(通常のもしくはちっちゃいの)を捨てなくてはならない。捨てられた決闘カードは、対応する大きさの山札の下に敷くこと。「特殊カードの番人」は、このカードに関しても効果を発揮する。

6.特殊カード交換(画:特殊カードの下に両方向の矢印):他のプレイヤーに対して使用。相手から特殊カード1枚を取り(通常のでも、ちっちゃいのでもかまわない)、代わりに自分のを1枚(通常の、もしくはちっちゃいの)を渡す。交換用の特殊カードが内場合は、使用できない。「特殊カードの番人」は、このカードに関しても効果を発揮する。

7.裏切り(画:特殊カードの山札):特殊カードの獲得をたやすくする。普通のでもちっちゃくても、特殊カードなら2が4つ&4に勝てば獲得できる。

8.陰謀(画:国王):国王の追放を容易にしてゲームに勝ちやすくする。このカードがあれば、国王の追放には、4が4つ&1に勝てばよい。

9.ダイスの幸運(画:ダイスを振る手と、大きな6の目にバッテン):このカードがあれば、6の目が出ても捨てることなく、振りなおすことができる。



●時間短縮ルール
 香港でゲームショップを経営しているアラン・クワン氏が考えたバリエーション。ティンブクトゥからリンクされ、いわばシャハト氏お墨つき。

 以下のルールは、ゲームのペースを加速し、プレイ時間を短縮し、ゲーム自体をもっとエキサイティングにします。

1.決闘では、主催者も3回しかダイスを振れなくなりますが、6は「はずれ」とは数えません。たとえば6の3個を決闘の目として出すことができますが、その場合4個のゾロ目には負けてしまいます。また6をキープする必要もなく、振り直してもかまいません。主催者が「決闘チャンピオン」を持っている場合、4回振れるようになり、さらに6を決闘の目として出すこともできます。
(6を出せるのは4回振れることより強力に思えますから、このルールは、プレイヤーが決闘を主催することを奨励します。そうでなくては、他人に取られる可能性が充分ある決闘を、自分の行動を消費してまでおこなう価値がないからです。また「決闘チャンピオン」との強力な組み合わせも、決闘をより興味深くエキサイティングにしてくれます)。

2.自分の手番ならいつでも、王の追放を試してみることができます。たとえば3つ目の城を獲得した直後など。失敗した場合、ペナルティを受けた後で、自分の手番を続けることもできます。各手番では、1度しか王の追放を試みることができません。
(標準ルールでは、手番の最初に3つの城を保持している場合に限って王の追放を試みられるのですが、普通4つ目の城を獲得するほうがラクなので、誰も王を追放しようとはしないのです)。

3.決闘カードを2つ獲得し、3つ城があるなら、王の追放を試みることができます。この場合、6は対決の出目として使用することも、振りなおすこともできます。したがって6を4個で、王に勝つこともできます。
(このルールはゲーム時間を短縮するだけでなく、5~6人プレイにおいて「決闘カードが足りなくて勝利条件が満たせない」という事態を、あるていど解決してくれます)。



●そんなこんなで
 以上のすべてを投入して『ナッシュ』をやりまくってみましたが、やっぱり本当にエキサイティングになりますね。『カタログ・エディション』は勝利への道を増やし、『ちっちゃくて別個のカード・セット』はプレイヤー間に積極的なインターアクションをもたらし、『時短ルール』はプレイ中の士気を高めてくれます。みなさんもダイスをジャラジャラ振る魅力に取り憑かれてみてください。
 では、Nice Dice!






最終更新日  2005年09月28日 05時18分32秒
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2005年09月13日
カテゴリ:プレビュー
神話世界の競合型クエスト達成ボードゲーム

英語版:Beowolf the LegendFantasyFlightGames
独語版:Beowulf Die Legende/Kosmos
作:
ライナー・クニツィア
画:ジョン・ハウ
プレイ人数:2~5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:60分

 カプコムからも邦訳が出た『指輪物語』のクニツィア&ハウ・コンビが、再びイギリスの伝説に挑戦。今度は、生涯3体の怪物(グレンデルという名のトロール、その母の海魔、そして燃えあがる炎の竜)を倒した南スウェーデンの英雄ベーオウルフです! アングロ・サクソン魂が炸裂する、血湧き肉踊るストーリー!
 あなたがたは、英雄ベーオルフの腹心の部下で(腹心の部下は大切に)、その冒険行に生涯同行し続けます。ベーオウルフの最期は竜と刺し違えることになっており、その段階でもっとも“名声”が高かったものが、その遺産と王位を継ぐ勝者となるのです!

 不思議なL字形のボードには、ベーオウルフの生涯が流麗に苛烈に描かれ、その道行きは36のエピソードに分割されています。各エピソードでは、ベーオウルフを支援する行動が決まっており、各プレイヤーはそれを成し遂げるかどうかで、名誉・財宝・信任状・特殊カード・呪い・負傷を得ていくことになります。
 エピソードは些細な(minor)なものと、重大な(Major)ものに分かれ、些細なものは無視してもペナルティはありませんが、重大なエピソードには必ず全員が参加します。重大なエピソードは、同時プレイ(ブラインド入札)と順次プレイ(通常の競り)の2種類に分かれ、条件に適合するカードをプレイしていきます。
 基本ルールでは、財宝と信任状も“名誉”に合計します。そこに、負傷マーカーがないなら+5点、1~2個なら±0点、3つ以上なら-[負傷数×5]を加減します。
 上級ルールでは、最後の戦いの後に全ての財宝と信任状で入札をおこなうので“名誉”と負傷のみで勝敗が決まります。
 さらにヴァリアント・ルールでは、負傷が3つ以上のプレイヤーは、ベーオウルフの死出の旅に同行し、ゲームから除外されてしまいます(『ハイ・ソサイティ』の足切りルールに似ている)。

『ベーオウルフ』コンポーネント

 システム偏重でワールドを無視する傾向があったクニツィアですが、『指輪物語』以来、世界観に密着したルールを作成するようになりました。まあ『タージマハール』の変形という話もあるのですが、それでもジョン・ハウの絵ともあいまって雰囲気充分。彼の移住先であるイギリスの風土が、いい影響をおよぼしたのかもしれません。
 この間のジェンコン・プレビューでも評判がよかったらしく、ともかく10月の発売が待ち遠しい。
 原作を知らなくても、ボードの絵と、ルールブックのエピソード解説で誰にでもベーオウルフ伝説が肌で感じられる、注目の作品です!

註:このページで使用されている画像は、FantasyFlightGames から特別に使用許可をいただいております。無断転載厳禁でおねがいします。






最終更新日  2005年09月15日 08時41分26秒
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カテゴリ:ゲーム紹介
勝利点・耐久力・速度マネジメント・レース・ゲーム

日本語版:ボードゲームのおもちゃ箱
作:さとー
画:puppi
プレイ人数:3~5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:30~60分

『F1サーカス』3人ゲーム終了時

 このところ日本の同人ゲーム界がアツい。3月におこなわれ、毎年規模と内容を拡大していくゲームマーケットでも、一般のショップと肩を並べて、多くの同人ゲームデザイナーたちが創意工夫をこらしたゲームを発表している。テストプレイやディヴェロップ不足が否めない作品も多いが、玉石混交のコミケ出品ゲームに比べれば、遥かにアタリが多い。今年はそのようすが、ドイツのボードゲーム専門誌SPIELBOXにも紹介されたほどだ。そんなわけで、これから世界に羽ばたいていく予感を秘めた日本のゲームデザイナーたちをも、積極的に応援していきたい。
 なかでも「ボードゲームのおもちゃ箱」は、なんと6人からなるゲームデザイナーの集団で、ゲームマーケット2005では全員が新作ゲームを発表するという快挙をなしとげた。
 うち、さとー氏の発表した『朝まで総選挙』は、カラーのプラスティック・キューブをもちいるなど、軽く優れたシステム以外に、コンポーネントの点でも注目された。そのあと半年もたたないうちに、夏のコミケにクトゥルフ神話を題材とした『テケリリ』を発表。日本では受けないジャンルであるトリック・テイキング(基本はトリックをとってはいけないので、アンチ・トリックテイキング?)にもかかわらず、切り札のいらない斬新なキャンセル・システム、世界観にマッチしたイラストなどで高い評価を受けている。
 そんなさとー氏にも、あまり知られていないゲームがある。今回とりあげる『F1サーカス』が、それである。果たして、どんな仕上がりになっているのか?

●ゲーム紹介
 はっきり言って、最初は期待していなった。「ダイスでF1? ユーロゲームズ(現在はアスモデー・エディションに吸収)の『フォーミュラー・デー』でいいじゃん? そのミニタイプ? いや、まさしくそのまんまのあるって……」という感じ。
 それでも『朝まで総選挙』が面白かったので、必死にカードやボードをダウンロードしてタック・シールに印刷し、厚紙に貼るなどの工作を刊行。各プレイヤーは、ランダムに1枚ずつ監督カードを受け取り、いざ出陣とあいなった。
 そしていきなり入札である。

 6ポイントを工面して、ドライバー、エンジン、シャシーを購入しなくてはならない。それぞれプレイ人数+1の選択肢があるが、ブラインド入札なので、バッティングしたらより高い金額をつけたほうが勝ち取る。同点なら、監督カードの優劣で判定される(監督はそれぞれ、どの入札に強いかが1~5の数値で決まっており、したがってタイはないため、必ずスムーズに決定する)。入札に負けた監督は、残ったカードを競り落とす。
 こうして3つのパーツをすべてゲットするわけだが、ポイントが足りなくなったら借金ができる。ただしゲーム終了時に3倍返しである。
 秀逸だと思うのは、ここで使い残したポイントが、そのまま勝利点に変換されることだ。つまり、ただの準備フェイズではない。勝利点を削って、マシンを買うのだ! まったく気が抜けないシステムである。

 次は予選だが、ドライバーによってダイスが3個か2個振れる。出目の1以外の一番低い数字を、エンジン・カードに書かれた表で参照し、実際に進んだマス数を出す。振ったなかに6・6があればクリティカルで、エンジンごとに決められたブースト値を追加できる。逆に1・1があればファンブルで、車体強度が1削られ、走行距離は2の欄を参照する(1以外の一番低い目なので、2が出ていなくても2が出ていることになる)。つまり、3個振りドライバーはクリティカル/ファンブルが多いギャンブル型で、2個振りは冷静沈着なタイプなのだ。
 こうして1回振りで出した進行距離に応じて、フロントローからマシン駒を並べていく。進行距離が一緒なら、ドライバーごとに決められているアタック値の高いほうが優先される。さあ、いよいよ本戦だ!(ちなみに、予選で受けたファンブル・ダメージは、本戦までには修理されているので、ご心配なく)

 1レース目は、高速コースのモンツァコーナーの緑マスや、シケインの赤マスは少なく、平坦な灰色マスが続く。シャシーはコース上の3つの色に対応しており、のマスに入るのに何移動力必要かで、コーナーリング性能を表現している。
 毎ラウンド、車の並び順にプレイヤーの手番を繰り返してマシンを走らせる。したがって勝つためには、基本的に最終コーナー間際で先頭に立っていなくてはならない。ここで、ただのサイコロ振りゲームに終わらないための、2つのルールがある。

 各プレイヤーとも2つのブーストチップがあり、それを使うとエンジンで規定された分だけ余計に進める。2つ一緒に使ったり、クリティカルによるブーストと併用も可能だ。ブースト力の高いマシンで、この必殺3倍ブーストを使うと、今述べたばかりのセオリーを破り、並みいるマシンをゴボウ抜きにして一気にフィニッシュすることもできる!

 もうひとつは「マシンの耐久力を削って、1以外のサイコロ1つを無視できる」システムである。たとえば1・2・5と出たら、2をシカトして5の目で走れるのだ! 優秀なドライバーはマシンの耐久力を1上昇させるので、身を削る走法を使いやすい。よくF1マシンが、フィニッシュラインを超える間際に、変速機のギアが削れて使いものにならなくなっていたりするが、それを髣髴とさせる男のロマン! むろんロマンを追求しするぎると、リタイアの憂き目に遭うわけで……
 ともかく確率を、人間の力であるていどコントロールできる(ような気にさせてくれる)部分が、すごく気に入っている。

 1レース終了すると、1位10点、2位6点、3位3点、4位1点を獲得し(リタイアは0点)、次はテクニカル・コースの鈴鹿である。同様に予選をおこないスタートするが、のマスばかりで、進まない進まない(笑)。いい感じにイジワルなコース。
 他にもコースの妙があり、道幅が2台分しかないので、うまく2台を並べることができれば、後続から追いあげてくるマシンを、そこで止めて余った出目を無駄にさせることができる。ダイス振りなので、なかなかそう都合よくはいかないと思いきや、鈴鹿はシケインやコーナー近辺で車がかたまることが多く、耐久力を削る走りとも併用すると、レース展開しだいで案外できてしまってダンゴ状態になったりする(笑)。

 そんなこんなで2戦が終了すると、勝利点を集計して勝敗を決める。
 あと2コースほどほしい気もするが、逆に2レースだけの手軽さもよく、甲乙つけがたい。
 まだ3人でしかやってないが、最初から最後まで一喜一憂する展開(プレイレポートは4~5人でプレイしたときに掲載しよう)。

 まずは勝利の美酒を。ブラボー、日本のゲームデザイナー

参考:プレイゲームでの評価






最終更新日  2005年09月13日 15時08分17秒
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2005年09月07日
カテゴリ:プレイレポート
ビジネスがアドベンチャーなゲーム

英語版:Abdul's AdventureInnerCityGamesDesigns
独語版:Abduls Abenteuerliche Reisen/Truant
作:ダニエル・ルイス
画:アンジー“エース”ベネット
プレイ人数:2~6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分

Abdul's Adventure

 ドイツに、アメリカの「変なゲーム」の版権ばかりとって、翻訳してディベロップして売るという、これまた変な会社があります。トルアントという名でぼくは大好きなのですが、その発売予定に掲載されていることで、ぼくはこのゲームを知りました。

●ゲーム紹介

 さいきん微妙に流行っている「砂漠の商人」もので、リスクと資産と時間のマネージメントが重要になってきます。各プレイヤーは、わずかばかりの資金とラクダ2頭を元手に故郷の町を出立し、砂漠の六つの町の間を往復しながら、あたりに名を轟かせる大商人になることを目指します。具体的には、最初に売り上げの累計が100シケルになったプレイヤーが、勝利します(狼に食べられてしまうと、ゲームから脱落します)。

 プレイヤーの商人レベルは最初は一律1ですが、売り上げが20シケル以上になると2レベルとなり、以降10シケルごとにレベルが1ずつあがります。70シケル以上で、最高段階の7レベルになります。商人レベルは、名声と個人戦闘力の両方を意味します。
 砂漠では喉の渇き、ベドウィン(遊牧民)、狼、砂嵐、謎の遺跡という危険が待ちかまえています(すべてマップ上に図で描かれています)。
 喉の渇きに対しては、あらかじめ町で、大量にを買いこんでおかなくてはなりません。途中でオアシスにたどり着ければ、水の補給ができますが、ぐずぐずしていると他の商人に先を越されます。ラクダは人間の半分の水で済み、また1回だけ水を飲まなくても死にません。護衛は飲まないと死にますが、ルール的には、プレイヤーは飲まなくても死にません。
 ベドウィンは[プレイヤーの商人レベル]個のD3の出目の合計数だけ、襲いかかってきます(名声が高くなると、敵も集中して狙って来るということ)。その戦闘力は3~11です。対抗するには、町であらかじめ護衛(戦闘力は0~7で、固有名詞つき!)を雇っている必要があります。護衛よりベドウィンの数が多ければ、そのぶんだけ積荷が盗まれます。また護衛や自分が個人戦闘に負けると、その分だけ追加で盗まれます(護衛や自分の戦闘力に1D6加算し、敵の戦闘力を超えていたら勝ち)。
 の発生数も同じ計算式ですが、護衛より数が多いと、無条件で1頭だけラクダが殺されて食われます。さらに個人戦闘に負けた護衛も、狼に食われます。その戦闘力は4~9。護衛がまったくいない状態で、個人戦闘に負けたら、プレイヤーが食われてゲームオーバーです。
 砂嵐では積荷が1つ失われ、1/3の確率でラクダも1頭失われます。
 ラクダは1頭につき積荷を2つ持てるのです(36頭のうち1頭だけ、4つ持てる伝説的なラクダ“フリッツ”がいます)が、ラクダの喪失によって持てなくなった積荷は、その場所に置いておきます。砂嵐の場合は積荷はなくなりますが、狼の場合、次にその場所を訪れて狼との遭遇を終えたプレイヤーが、残された積荷を拾うことができます。
 遺跡では護衛が必ず1人死に、1/3の確率で積荷が1つなくなります。しかしその試練を乗り越えると「古代の遺物」が手に入り、町で2~12シケルで売れます。これは、資金が底をついて積荷も買えないプレイヤーへの、救済手段にもなっています。遺物は各プレイヤー2つまで運搬でき、全部で6個しかありません。もし誰も売らず、全プレイヤーでその6個を持ち運んでいる場合、遺跡では何も手に入りません。

 手番では、各プレイヤーは以下から2行動できますが(同一行動可)、狼やベドウィンが出ない限り、トントン進みます(狼やベドウィンは、他人の不幸を喜ぶ部分なので、飽きません)。

 1:D6を1個振って、その数だけ移動し、移動先のマスの指示にしたがう(方向は自由だが、1回の行動で同じ場所の往復はダメ)。町だけは、移動力が余っても到着できます。
 2:町にいるなら1シケルで水を2人日ぶん買う。
 3:または2シケルで護衛を1人雇う。
 4:または3シケルでラクダを1頭買う。
 5:または1種類の積荷をすべて売る。
 6:または1種類の積荷を1D6個、仕入れる。
 町で護衛やラクダを解雇することと、古代の遺物を売るのは行動に数えず、自由におこなえます。

 積荷には青銅ナツメヤシの3種類があり、それぞれ町によって売値/買値が、1または3または5シケルとなります。「1シケルの町で大量に仕入れて、5シケルの町まで旅して売る」のが基本ですが、だいたいその間は、22マスぐらいあります(つまりダイスの平均値で3~4ラウンドかかります)。
 問題は1つ。何か積荷が売られると、その町には対応する「売却済み」マーカーが置かれるのです。これが外れるまで、対応する積荷を売ることはできなくなります。別の積荷を売ると前のマーカーが外れて、新しい積荷に対応した「売却済み」マーカーが改めて置かれます(前の種類の積荷が売れるようになります)。同じ場所で積荷を買って、すぐさま売るのは禁止されています。少なくとも次の手番まで待たなくてはなりません。

 ルートを通る形式の商売ゲームは、多人数ソロプレイになりがちですが、『アブドゥルの冒険』では……
 1.途中経路に落ちている積荷の横取り
 2.積荷の種類のバッティングと、その「売却済み」マーカーによる邪魔
 ……の2種類で、プレイヤー間のインターアクションを実現しています。
 あとはシステムではなく人間的なことですが、狼やベドウィンを引くのは、本人ではなく別のプレイヤーがやることになっています。

 コンポーネントは、A5サイズのジップロックに、4つ折りのボードと、切り取って使うカウンター類が入っています。
 他に6面ダイス7個と、点数と金額を記録する手段が何か必要です(今回は、いつも便利で重宝する『カルカソンヌ2』の得点ボードを使用しています)。
 あとベドウィン、狼、ラクダ、護衛をランダムに引くために、中の見えないおわんや袋が4つ必要です。

●プレイレポート

 プレイヤー駒に名前がついているのですが、AliLarryの一騎打ちでは、いろいろな場所で明暗を分ける結果になりました。
 Aliは、初期にフリッツ(2倍もてるラクダ)を引いたこともあり、護衛を最小限にし、積荷を奪われた際の再生資金を残して、小規模の商隊で何度か往復する作戦に出ました。これが効を奏し、5個の積荷を売って瞬く間に25シケルを稼ぎ出し、2レベルに成長します。
 そのころLarryは、まだノロノロと旅の準備です。ラクダを2頭買い足し、8個の積荷を載せ、護衛を1人雇い、4日分の水を買いこんで、すっからかんになります(失敗すれば後はありません!)。旅の準備を終えたころには、前の旅の資金で2度目の支度を終えたAliも、ほぼ同時に再出発していました。

 ふたりの旅は、ベドウィンや狼を追い払いつつ、無事に終わります。この段階でAliは、やはり25シケル稼いで5レベルとなります。Larryも積荷8個を無事売り、一気に40シケル稼いで4レベルと、追いついてきます。

 きついのは、ここからでした。次の旅では、Aliもラクダを増やして積荷を10個ていど運んでいたのですが、ダイスの出目が爆発したこともあり、2回の狼の襲撃でラクダを2頭やられ、護衛も削られ、道端に青銅をバタバタと残さねばならない羽目に陥り、10しか儲からない上に6レベルになってしまいます。
 Aliは保険として残しておいた再生資金をはたき、もう一度商隊の体裁を整えますが、今度はベドウィンの襲撃で、身ぐるみはがれて積荷は1個だけになってしまいます(2個積荷を盗む、頭目のAbi Labaも出現しました)。
 例によってLarryは、その間も黙々と、ラクダ6頭で12個の積荷の、大きなキャラバンを組織します。護衛も3人に増やします。途中、狼とベドウィンにいろいろつまみ食いされ、積荷は7個に減り、護衛も戦闘力5の腹心Dabkaだけになってしまいますが、それでも35シケルになるので最高レベルの7となり、Aliを追い越します。
 砂漠で立ち往生していたAliはと言えば、運よく(?)遺跡にぶつかり、護衛を1人失っただけで古代の遺物をゲット。その段階で、Aliも護衛は戦闘力4のKwasiだけになっていました。ところが次の目は6。一気に町に近づけるのですが、別の方向へ行けば、もうひとつの遺跡に着いて、遺物をもう1つ獲得できます。「どうしよう?」と尋ねてくるAliに、Larry「長年連れ添った腹心の部下じゃないか」と答えます。それでもAli「だったら、俺のために死ぬ覚悟はいつでもできてるはずだ!」と遺跡に突入。Kwasiの尊い命は砂漠の露と消えました。そのかいあってか、Aliは着いた先の町で26シケルを稼ぎ、総計80オーバーで一気に王手をかけます。

 それでもLarryは、あわてず騒がずKwasiの冥福を祈りながら、ラクダ6頭、護衛7人体制をかためます。水も40人日ぶん買えるまで、ゆっくり待ちます。
 Aliはやはり、そこそこの規模の商隊でラストアタックをかけますが、Kwasiの呪いでしょう、嵐、狼、ベドウィンに波状攻撃をくらい、あわや砂漠で野たれ死にそうになったところを、オアシスで救われました。

Ali の終了時

 そこでやっとLarryは出発。途中、ベドウィンに積荷を2つ奪われましたが、遺跡にはまって遺物をゲット(護衛ひとりの冥福を祈ります)。オアシスめぐりで水長者になっていたAliを尻目に、Larryは最後に61シケルを稼ぎ出し、堂々の勝利を飾ったのです。
 腹心の部下は大事にしましょう。

Larry のフィニッシュ

 2人なので、インターアクションがほとんどなかったのですが、旅の手続きが、思うようにいかないところで非常に雰囲気が出ていて、やってて楽しいゲームでした。これを4~6人でやったら、さまざまなところで妨害が出て、もっと楽しいように感じられます。今度チャレンジしてみよう!

 では、よいゲームを!






最終更新日  2005年09月13日 15時38分27秒
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2005年09月05日
カテゴリ:カテゴリ未分類
 これから非電源系のゲームの日記をつけていきたいと思います。気張ってレビューに
すると、気力体力が続かないので、肩肘はらずにプレイレポートという感じでいきまし
ょう。
 基本的には、遊んだゲームの感想をアップしていくわけですが、資料性を考え、なる
べくみながネットにアップしていないゲームを中心に、追っていきたいと思います。よ
ろしくです。






最終更新日  2005年09月07日 06時36分08秒
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2005年06月05日
カテゴリ:カテゴリ未分類
前に新しい椅子を導入した話はしましたが
それまでに使っていた椅子の背もたれを外し
机の下に置いて足乗せ台に変身させました。

ふくらはぎが鬱血せず、足の筋も延びて気持ちいい。
執筆は、まずは環境から。






最終更新日  2005年06月05日 19時55分41秒
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2005年06月01日
カテゴリ:カテゴリ未分類
意識の変容。
可及的速やかに






最終更新日  2005年06月01日 12時09分38秒
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2005年05月30日
カテゴリ:カテゴリ未分類
仕事が一段落したので、更新。
(あくまでも一段落。今後もバリバリです)

mixiと接続したものの、分離を検討。
つまり日記を内輪向けと、そうでないのと2種類に分割するということ

あとmixiで、ぼくのハンドルに似た人が内輪でいっぱいいるので
ハンドル変更を検討。

以上、生存報告でした。

もっと人間らしい日記は、もう少し待ってくださいね。
ではでは






最終更新日  2005年05月30日 13時59分15秒
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2005年04月10日
カテゴリ:カテゴリ未分類
一日じゅう椅子に座って仕事をする。
その椅子がきちんとしていないと、腰や肩に負担がかかって日々ガチガチになってしまうわけで……

だから良い椅子の値段は、良い机より高い。
ネットで調べても、人間工学的に考えられた椅子は12万とか15万とかする。
野田大元帥も「モノカキなら、椅子だけはちゃんとしたものを使え」とおっしゃっている。

ずっと3500円ぐらいの椅子でやってきたのだが、どうもいかん。
そこで、奮発して7万の椅子を買った!
(中古屋で1万2千円だったことは内緒)

その日は椅子を選ぶために、20脚以上に座った。
人生でこんなに座ったことはない(というか、そこまで品揃えのいい店はなかなかない)。
腰の部分にかかる負担が一番問題なので、その曲がり具合を確かめる。
曲がりはよくても、硬さが足りない。
曲がりはよくても、位置が高いとか低いとか……
そんなわけで、やっと僕の体に合う椅子が見つかったのです。

疲れが全然違います。
おかげで、仕事がはかどるはかどる。

腰痛でお悩みのかた、椅子を変えることをお勧めします。






最終更新日  2005年04月10日 14時00分24秒
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2005年03月17日
カテゴリ:カテゴリ未分類
最近、縁あって韓国のページをよく見るんですが
とたんにウィルスアタック!!
調べたところ、どうも韓国系サイトは、ウィルスの地雷原になっているところが多いとのこと。びっくりしました!

基本的にはアンチウイルスソフトが排除したんですが
ダメージまでは排除しきれなかったのか
「アンチウイルスソフトが自動更新できない」
という、恐ろしい状況に陥り、正直ビビりまくり。

とりあえずアンチウィルス・ソフトのホームページに行ったら
手動で更新する方法があったので、毎日のようにして事なきを得ました。
そこでウィルススキャンをかけたら、やはり……5個もありました。

それを消しても、まだ自動更新ができない!
鬱々と、毎日のようにウィルススキャンを手動で更新しておったのです

ところが、普段はスパイウェアのスキャンにしか使っていなかったソフトを
拡張モードに変えて、レジストリの異常を検索するようにしたら……
リンク切れの異常状態が、あるわあるわ

レジストリのことなんで、1個1個目を通して
そういう部分をつぶしていったら……

できました! ウィルススキャンが再び更新できるように!
何とか安心です。






最終更新日  2005年03月17日 09時10分31秒
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