2012/05/03(木)17:32
華僑の子供はこうして鍛えられる
今、タイの学校は夏休みの真っ最中です。
この時期は街のあちこちで、子どもや学生が家計や学費の助け、または自分の小遣い稼ぎに道端で物を売っている光景をよく見かけます。
タイ人は子供好きだから、子どもびいきで買ってあげる人も多いのでそれなりに商売になっているようです。
昨日の午後、カシコーン銀行へ行ったのですが、10歳くらいの男の子が首から下げた板にカノムモーゲン(ココナツとタロイモなどから作ったカスタードに似たお菓子)を並べて売り込みにやってきました。
普通は銀行の中に物売りが入ってくることはないのですが、子どもだから警備員や行員も大目に見たのかもしれません。
アングリバードのTシャツを着た丸坊主で小太りの中華系男の子は、窓口に並ぶお客さんや窓口の女子行員相手に商売を始めます。
1個50バーツ(通常は30バーツ位)と相場より高く売っているのですが、まだ黄色い声で人見知りせず愛嬌を振りまくから次々と売れています。
やがて、私が並んでいる隣の窓口の女子行員相手にも商売を始めました。
子供好きらしい彼女がいきなり4個も大人買いすると、男の子は大げさにのけぞって「ワーオ!僕、スーパー嬉しいよ!」とおどけてみせるから行員さんも周りのお客さんも笑い出します。
行員さんがさらに2個追加で買うと小躍りして喜んでみせます。
そして残りのカノムモーゲンはたったの1個。
今度は行員さんに「お姉さん、これを全部売り切らないと僕、家に帰れないんです」と泣き落とし戦術。
結局全部買わせました。^^
そして集金。
全部で7個だから350バーツです。
行員さんが「はい。これ500バーツね」とお札を渡すと「ありがとうございます。はい。お釣りの250バーツです。」
あれ??
行員さんが「あら、お釣りが多いんじゃないの?損しちゃうわよ」と笑って言うと、困った顔して黙ってしまいました。
この男の子、セールストークは上手いけど算数が苦手なようですね。
さっきまでの大人顔負けの堂々とした商売ぶりと、お釣りの計算を間違う幼さのギャップが可笑しくてくすくす笑ってしまいました。
おい坊主。両親の手伝いをするのは立派だけど、勉強もちゃんとやれよ。
こうやってこの子は実地で商売を学んで、商売上手の華僑に成長していくのでしょう。
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