バンコク竹亭日記

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日本人男性がタイ女性に夢中になって、結果的に騙されて大金を失うということは昔からよくあります。
でも、騙されているのは日本人だけでなく白人も同じです。

もちろん全てのタイ女性が悪いわけでなく、ほとんどのタイ女性は真面目で信頼できますが、一部の悪女の存在がどうしても目立ってしまいます。

今回、マスコミを賑わしたのは、タイ女性に1500万バーツ(約5084万円)を騙し取られた気の毒なオーストラリア人男性の話です。

4日(火)南部のハジャイ署に、オーストラリアよりマーキュリーさん（43才）が弁護士と通訳を伴なって現れ、元婚約者ブーンティップさんに1500万バーツを騙し取られた被害届を出しました。

まず２人の馴れ初めですが、マーキュリーさんの経営する玉ねぎ農場でブーンティップさんが働きはじめたのは2009年。
勤勉でフレンドリーなブーンティップさんにマーキュリーさんは恋に落ち2人は交際を始めました。

やがてブーンティップさんは南部のソンクラー県に戻って、タイ人学生にオーストリアでのサマーコースを斡旋する会社「Student Link」を設立したそうです。

そして、2009年9月6日から2012年11月26日にかけて、マーキュリーさんはブーンティップさんの求めに応じて会社の運転資金として合計1200万バーツ（約4067万円）を送金しました。

そしてさらに、昨年末にブーンティップさんからオーストリアに電話があり、結婚の承諾を得るためにタイに来て両親に会ってほしいと言われ、結納金として2,999,999バーツ(約1017万円)を要求されました。

彼はその条件に同意して、今年の始めに来タイ。
婚約をすませてオーストラリアに１人で戻ったそうです。

しかし、それから彼女の態度が一変します。
彼がオーストラリアから電話しても出ないし、タイに会いに行っても会うのを拒絶します。

やがて彼は、彼女に騙されていたことを知りました。

弁護士に調査させたところ、彼女が設立した会社は昨年終わり頃に閉鎖されて、新たにタイ人労働者を旅行者や交換留学生と偽ってオーストラリアに送り込む会社を設立していました。

さらに、彼が送金したお金で家や自動車を買っていたうえ、他の西洋人を同じ手口で騙そうとしていた事がわかりました。

マーキュリーさんは「私が愛し人生を共に送ろうとした女性に騙されて婚約させられたうえ、その女性を信じきっていたことにもっとも傷ついた」と語っています。

そして、全ての証拠物件を持って来タイし、彼女を訴えることを決意したそうです。
さらに、他の男性が自分と同じようにタイ女性に騙されないよう、オーストラリアのテレビ番組にも出演する予定とのこと。

タイ警察は、彼女を横領と詐欺の容疑で送検し、出頭命令を３回出しても現れない場合は逮捕するとしています。

男と女の事件では、騙されたほうが悪いとしか言えないケースが多いのですが、今回は被害額が大きいですね。
マーキュリーさんはきっと純真でいい奴なんだろうけど、こういうことに対する知識と経験と免疫がなさすぎました。

ネットでタイ人と外国人の恋愛事情など調べていれば、会社に大金を送金している時点でおかしいと気づいたはずですが、そうさせなかった女性のほうが一枚も二枚も上手だったと言うことでしょうか。

それにしても呑気なのはタイ警察。
出頭命令に３回従わなかったら逮捕とは何たることか。
他の国だったら１回無視で指名手配されるでしょう。

私がタイで長く暮らして得た教訓のひとつに、タイ人との付き合いは “信頼しても信用するな”というのがあります。

状況が変われば人の心も変わります。
愛だって、始まりと同じ熱さが永遠に続くわけではありません。
すべての事象は移り変わっていくものだと自分は思っています。

そして自分が騙された時(色々ありました＾＾；)は、それは騙された自分が悪いのだ、愚かだったけどいい経験をしたと思うようにしています。

同胞諸氏もどうぞご注意ください。


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