カテゴリ:自然卵
「鶏って何を食べているのですか?」 時折、受ける質問です。
お客様でペットで残飯で飼っている方もおいでですが、「いい卵にならないけど、どうしてでしょう」という質問もあります。人間で考えれば、おわかりでしょうけれど、残飯で元気に生きていけませんよね。必要な栄養分が不足するからです。そこで、お客様にはペットショップでの鶏用のえさか、農協などで販売している業務用の「配合飼料」をお勧めしています。 さて、養鶏場では、どんな飼料を与えているのか、今回のテーマです。 飼料には、「配合飼料」と「自家配合飼料」の2種類あり、養鶏場の方針でどちらかを使っています。 ◎「配合飼料」 必要な栄養成分となるよう、いくつかの原材料を配合してつくられたもので、飼料メーカーから多くの製品が出ています。ドッグフードをお考えになれば、どんなものか想像がつくでしょう。大手の養鶏場で採用しています。10トントラックで配送していて、ものすごい量です。 ◎「自家配合飼料」 飼料メーカーの配合によらず、独自に成分を考え単品で調合しているものです。当園は、こちらです。 では、一般的な配合飼料の成分です。ここでは、採卵用の鶏(レイヤー)の成鶏(大人の鶏)に与える「成鶏用配合飼料」の配合割合、原材料、成分、規格です。(鶏の品種や日齢、環境によって変化はあります) 含有する飼料添加物の名称 : ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、コリン、葉酸、ビオチン、硫酸鉄、炭酸亜鉛、硫酸銅、炭酸マンガンなど
配合飼料は必要な栄養成分が含まれ、安定して産卵を維持し、低コストなどの特長があります。とにかく安く多く産卵し病気にかからない、そのために多くの添加物が配合されているわけで、鶏を、卵を産む機械と考えています。それでいいのかというのが当園の立場で、安い素材は、それなりのものにしかならないし、添加物の影響も無視できません。なんで、こんな添加物が許可されるのか不思議なものもあります。しかも残留農薬を考えると、きわめて危ない状況だと思います。そんなことで当園は、すべて単品で安全なものを全国より仕入れています。見学になった方の言葉です。「おれよりいいものを食ってるなあ」。
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