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たくまこ

適性試験後に。

運ばれたの。



運ばれました。



え?何にって?



救急車。




・・・・・・・・・・・・。



 その日はいつもと違う朝だった。
朝八時に起きた私は、「菅原道真様、お助けくだされ。」とつぶやき、ベットから這い出た。顔を洗い、歯を磨き、最近買ったお気に入りのワニのマークのついたポロシャツを着た。
 そう、私は今日勝たなくてはならぬのだ。勝利という錦の御旗を我等が手にしなければならぬ。私たちにはもはや就職の二文字は、無い。そして日本男児たる私には、結婚という選択肢も、無い。強いていえば、燃料を片道分積み、戦地へ赴くようなものである。勝ってくるぞと勇ましく、また、欲しがりません勝つまでは、といった心境で家を後にしたのだ。受験票という武器を握り締めて。

 そう、日曜日は法科大学院適性試験の日だったのだ。

 試験内容自体は以前のブログを参照してくだされ。そんなぐだぐだな感じだった。
しかし、試験の終了は、けして終演では無かった。断じて無かった。
 いや、寧ろ、ここからあの日のすべては始まったのだ。試験の終了と共に、緞帳が上がり、開演を告げるブザーが鳴ったのだ。

 「さぁさぁ、よってらっしゃい、みてらっしゃい!不思議な不思議なたっくん劇場の始まりだよー!」

 ・・なんていう軽い調子では語れない。寧ろ、

 「今年、一番の恐怖があなたを襲う・・・・」

 「こんなホラーははじめて見た。怖かった。(21歳、学生)」

 「今までの映画とは違う、生の恐怖があった。(49歳、公務員)」

 「はっきりいって、バカにして見に行ったの。いつも血しぶきを見て、アメリカの人たちって熱狂するじゃない。とにかく世界中が期待している映画なの。それだけに、プレッシャーが強いの。ホラーってもっとも熱中する人たちなの。あれよあれ、ほんとにすごい!ふんずけてやる!(某有名映画評論家)」

 「全米が震撼した・・・・・」


 「シーサイドリバー監督作品・・」




 「THE SIREN(ザ・サイレン)」




・・・みたいな予告入れても良いぐらい。

とりあえず、試験が終わって、私はすぐにあさの及び武ちゃんに電話を掛けた。みんな京産大が会場だったけど、私はなぜか同志社だった。私は独りでは生きて行けないの!子猫の甘えと白兎の寂しさをずっと心に抱いてるの!っていう寂しがりやなので、電話せずにはいられない。掛けたら最後You can't stop.
 で、試験も終わったことだし、飲みにいこうぜ!と電話をリンリンとしてやった訳ですわ。
 
 私はとりあえずなにかと口実を付けて飲みに行こうぜ。というタイプなのです。次は画面の前のあなたに・・・・

 そしたら。あさのは「つかれた∧眠い→帰る」とまだ少し適性試験に毒された頭でお断りの返事を出されたのだが、武ちゃんは、「いいよ。じゃあいくわ。」とのことだったので、三条で合流することになったのだ。

 私は同志社から独り、天気の良すぎる夕方(っても六時前?明るい。)の日差しを浴びつつ、テクテクと徒歩で鴨川を下り、すぐに三条に着いてしまった。大体、京産はかなり中心部から離れてるから、そうそう武ちゃんも来られないよね。
 独りで何をして時間を潰そうか・・・と考えていると、私がたまに行くBAR「MODERN」の看板。うん!ここならマスターも顔覚えてくれてるし、話し相手になってくれるよね!それにBARで独り飲むなんて、なかなかオサレやん?!と思い、「MODERN」に入った。
 
で、カウンターで暮れ行く東山を眺めつつ、大好きなウィスキーを飲んでたの。(この日はラフロイグとボウモア!たまんないね!)
 そうこうして七時過ぎ?位に武ちゃんが来てくれて、二人で試験の結果とか話しつつ飲み始めた。ナッツにオンザロック、雰囲気の良いBARに友人。ここ最近の疲れや緊張感が(あんま無かったかも)さらにお酒をおいしくするのだ。

 まあでも前にも書いたとおり、私は一日一食しか食べないので、さすがにお腹がすいてきた。武ちゃんもお腹が空いてたみたいで、NEEDとWANTがかみ合った結果、焼き鳥食べに行くことになった。二人で店を出て、木屋町に出て、「何処行こうかー?」とか言いつつ、歩いていた。
 で、なぜか私はそこで(まこち何してんのかなー)と思い、電話をした。そしたら・・

 T:まこち?おい!シャバ餓鬼!なにしてんだテメー?!ゴルァ!
 M:うっせー馬鹿。今四条でのんどるわー!ボケテメー早く来いやゴルァ!

みたいな感じでまこちとの合流ケテーイ!
 で、合流して、焼き鳥屋へ駆け込んだと。
始まってすぐ、もう体育会系の飲み会。完全に。

 瓶ビール瓶ビール!

 どんどん楽しくなっていく・・・・饒舌になっていく・・・・

 楽しい!楽しい!楽しい!

 やっぱイーよね、瓶ビールは!おお!空き瓶増えてくねー!

 つくね♪やっぱNO,YAKITORI NO,LIFE だね!

 わーい・・・ん?

 (吐け)

 楽しい!タノシイ!楽しい!ん?楽しい!たの死い!楽しい!

 (吐け!)

 ・・・・楽しい・・ん?なんだ?・・

 (吐けよ!コラ!)

 ・・・・・たのし・・・・他の死・・・・・いや、楽しい・・・・・


 やばい、気持ち悪い。いつのまにか臨界点を超えてしまっていたようだ。最近の私にはくいったミスが目立つ。すきっ腹にウィスキーはまずかったのか?

 そんなことを考えているうちに、もうすでに私の胃は、戦時中特高に引っ張られた反政府主義者のように苛烈な拷問を受けていた。
 「いいかげん吐け!吐きやがれ!この売国奴め!(ビシ!)」
・・・だめだ・・・耐えろ、こんなところで吐いちまうようでは革命闘士にはなれんぞ!・・
 「吐いたら楽になるぞ!吐け!」
・・・ぐわぁ!・・ぐわぁ!・・
 「これでもか!これでもか!」ビシバシ!
・・・ぐわあああああああああ!!・・・・・

 無理でした。吐きました。
唯一の救いは、席が入り口近くだったので、路上にできたこと。
いつもなら吐けば気分すっきりで、カラオケ行くぞーい、となるのだが、やはり試験疲れのせいか(ないない。)、この日は違った。

 首から下の感覚が、無い。

 意識が無くなっていく。

 耳元でまこちと武ちゃんがなんか言ってる。

 車椅子を無理やり取られたクララのように立てない。


 最後に力を振り絞り、私は言った。


 「死ぬから、きゅうきゅうしゃ・・・・・・。」

この言葉をさいごにあちらの世界へ旅立った。
つぎ気づいたときは




 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら・・・・・・


 ストレッチャーに乗せられて、病院に搬送されているところでした。
21歳で急性アルコール中毒。恥にもほどがある。死にたい


 ぐだぐだ。



P.S.関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。もうおさけのみません。


(2005.6.26)

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