ヒモいらず 亭主いらず

2007/11/13(火)20:47

刹那い夜

夫婦(13)

もうじき日が沈み夜が来る昨日は まんじりとしない夜を送った。研ぎ澄まされた耳が色んな音を拾うカタッ!パタン!夫の繰り出す音が耳に付くその音が何の音か判断し認識して時が過ぎた。 人は追いつめられると月が昇った夜に不安を感じる。自分が覚醒しているときはいいけれどベットで体を横たえると決まって襲ってくる不安寝付いたのは明け方安らがない一時の眠り カギを閉めれば…所詮 今の住宅の室内ドアなど合板の安物女の私でさえ硬質ガラスを割ろうと思えば素手で割れる。合板など蹴破れば容易いもの 敵意を示す獣その目には殺気がうずまく自分の思い通りに行かず苛立ちが募ったのだろう動きが停滞し始めた。 他力本願な考えが通ればさぞや生き易いだろうがその通りに行かないのが人の術しかし それを乗り越えてこそ漢なのかも私は多大な想いを抱いているのか決まって不眠が始まると拒食が始まる。でも人は2ヶ月食事を摂らなくても安らかな眠りを取らなくて生きていける。守るものあってこその人の底力である。食べたい気持ちは薄れているが食べなければ四肢が冷え切り動けなくなる。気力だけで動いた あの時四十路を越えた私の体が持ち堪えるだろうか疑問はあるがこれからが本番冷たい戦いが始まった。

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