タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

2008/12/22(月)20:43

肩や腰に手を回して

タコ生徒・学生期(87)

「すごく、いやらしいの。」 タコ社長の話ではない。因みにタコ社長、高校2年のときのあだ名は「スケタコ」。スケベなタコ、という意味らしいがまったく迷惑千万な話で、当時となりの町の立川警察署に勤めていた父に言いつけたいくらいだった。しかし、「名は体をあらわす」なんていう親切な言葉もあるくらいで、完全には否定できないあだ名であり、それが一人歩きを始めていた。 「タコね、私のバイトをしているレストランのマネージャー、私を上から下までなめるように見て、肩や腰に手を回してきたりするんだから。」 東村山四丁目かなんかの駅前の蕎麦屋とかで働いていた人との会話ではなく、アメリカはワシントン州のシアトルのステーキレストランで働いていた金髪娘18歳のマーラのコメントだったからすべて英語だった筈だ。 もしかしたら、まったく違ったことを言っていたのかもしれないが、22歳になったばかりの私にはそう聞こえた。 自分のことはしっかりと3メートルくらいの棚の上にあげながら、アブラムシといやらしい男は大嫌いだなどと大口をたたいていた頃の話だ。このときもマーラのマネージャーには鳥肌が立つほど嫌悪を覚えた。 ちなみに、今はこういう感覚が完全に麻痺してしまっていて、人類皆兄弟の笹川状態になってきている。年を取るということはいいことなのか、時々分からなくなる。もう少し、分からなくなるころには極楽からしっかりとお迎えがくるのだろう。 若いということは、激情の度合いが大きいということなのだろうか。しかし、だかといってこのアメリカ人のマネージャーを呼び出して、などということは一切考えなかった。私の激情は昔から割りと浅いような気がする。「そうだね、そういう奴は本当に良くないね。」簡単な英語でそう言うのが精一杯で話題を変えた。 薄暗いタコマ湾を眺めながら、という文句のない素晴らしい設定は出来上がってはいたが、マーラの肩や腰に手を回すなどということはとてもじゃないがその時の私にはできなかった。 クリックお願いいたします

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