|
テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:オランダ系の連れ合い
「ケアンズはどう?」
仕事を初めいろいろなことに行き詰っていた私に、オランダ系の連れ合いが明るく提案してくれた。1995年、私は10年ぶりにケアンズに旅行に出ることにした。 ケアンズは2度目だった。1985年の7月に最初の旅行で訪れた。出版した本にも書いたが、道に迷って、浜で日光浴していたトップレスの女性に道をきいた所だ。10年後の私は、移住して今度は人生の道に迷っていたが、連れ合いと一緒だったのでそんなことは望みようもない。 ケアンズの町から車で30分くらいのところにあるモーテルに泊まった。庭を出ると、とてつもなく大きくて岩があったりするプールに出られる。全くの別世界だった。10年前は、200人くらいが泊まれる大型のユースホステルだった。そこで、イギリス人で、スザンヌ・プレシェットのような顔をした美人のカレンと話をしたりしていた。スザンヌは、エリザベス・テーラー系の目立つタイプの女優だったが、あまり成功せずに昨年亡くなっている。例のヒッチ・コックの「鳥」では、鳥にやられて死んでしまう教師の役で、なんでこんな役をやっているんだろうとちょっと淋しくなってしまったことがある。彼女は、主役をやるべき女優だった。ヒッチ・コックは自分の映画の主演女優には可也しつこく迫ったというから、そこらへんで拒んで脇にやられたのかもしれない。因みに、このカレンとは、その後シドニーのロックスでお茶を飲んだが、彼女には面白くない相手だったようで、すごくぎこちなく終わった。 それから10年後、いつも笑顔の絶えない連れ合いとケアンズの街を回った。小さな船でグリーンアイランドに行ったとき、いつもは頑強な連れ合いが船酔いしたのにはビックリした。島の浅瀬でシュノーケルで一日過ごした。風が強くて、あまりいい天気ではなかったが、シュノーケルで海の中を見ると、本当に即刺身にしたいような魚たちがうようよといて驚いた。普段泳いでいる海でも、実はいろいろな魚が近くにいるのだと分った。見方によって、今まで見えなかったものが見えてくる。 1週間の旅行は本当に気分転換に大きく寄与してくれて、連れ合いの提案に感謝した。翌年、私はそれまで勤めていた大学付属の公立専門学校の日本語教師の職を辞して、留学生のお世話をする仕事を1人で、自宅からスタートさせた。 下の箱をポチッとクリックお願いいたします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年07月09日 12時10分05秒
コメント(0) | コメントを書く
[オランダ系の連れ合い] カテゴリの最新記事
|