タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

2013/05/13(月)00:52

国際指名手配の極悪犯人か、、、、

忘れられない人々(403)

「ちょっと済みません。向こうの窓口に行ってください。」 フィリピンのマニラ空港の入国手続きの担当者が席を外してしまった。ちょっと先になんだか人だかりがしている。この暑いのに真冬のオーバーコートを着て汚い髪を長く伸ばした人の回りを人が取り囲んでいる。もしかしたら、国際手配で捕まった犯罪者の護送なのかななどと見ていたが、どうも様子が違う。 すぐに近くの人が教えてくれた。エアロスミスのリードボーカルだった。そういえば、メルボルンの空港でびっくりするほどのスーツケースなどを手配しているグループがいたのを思い出した。音楽大国のフィリピンでの人気も絶大で、どうやら入国手続きの担当官は彼の写真を撮るために退席したことが判明。彼らは、メルボルンでの講演の後フィリピンに飛んできたらしい。それにしいても、担当官たちのはしゃぎようにはびっくりした。 これが、日本の成田だったらどうだろう。担当官が席を外して写真を撮りに行くとかは絶対にないだろうし、手元のパスポート審査を中断してそちらを見たりすることさえないだろう。日本という国は、一事が万事規定通りに動く国。フィリピンは、規定は日本と同じだろうが、その応用の仕方に幅がある国、とでもいったらいいのだろうか。 私は、33年間日本に住んでいたし、オーストラリアに移り住んだ後もずっと日本人をしいているので、そういった規定に従う日本に慣れ親しんできたし、その中にいると心地よささえ感じてしまう気質。ちょうど一年前からフィリピンにどっぷりと浸かる生活になって、フィリピン流にびっくりしたり目覚めたりしている。しかし、来るたびにフィリピンやフィリピン人が愛おしくなってきている。もしかしたら、元々この国の人たちの生き方に潜在的に共鳴するものを自分の中に沢山もっていた人間なのかも知れない。 どっちがいいとか悪いとかの問題じゃない。そんなことを論っても何の意味もない。私は、オーストラリアにしてもフィリピンにしても、私が生まれ育った国ではなく外国人としていさせてもらっている立場。それが嫌なら、日本に帰るしかない立場の人間だ。 この年になって、こんな風に新しい国に順応してしまう、または順応しようとしている自分を見るにつけ、これも自分のごく少ない能力の一つかな、などとも考えてしまう。 そんなことを考えていると、もしかしたらもう一か国くらい未知の国が待っていてくれるのかな、なんて思ったりもする。でも、この年からして、それは「あの世」である公算が非常に高いような気もするが、、、、 毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。 タコ社長の本業・オーストラリア留学 タコのツイッター    Twitterブログパーツ

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