つれづれなるままに

2008/08/13(水)23:11

命名の儀

ゲンちゃん(76)

 中学の時大嫌いだった数学の教師に思いきり反抗している夢で目が覚めた。 夜中も搾乳するのでとても眠りが浅い。 そして、あんまりいい夢は見ない。  朝からダンナとの電話で 『このまましてても名前が決まらないから、オレが折れるから…』 と言われた。  その電話を切った後、いろいろ思い出していた。 私の病院から疲れて帰ったのにほとんど徹夜して名前を考えたこと…。 いつもはすぐ譲ってくれるのに、なかなか譲らなかった「元紀」という名前…。 そういえばノンの時も私の意見を通したっけ…。 と思ったら、ダンナが一生懸命に考えた名前が急にいとおしくなってきた。 ノートに「元紀」と書いてみた。 私の中でこれしかないなと結論に達した。  昼過ぎ、ダンナから電話があったので 『“元紀”にしよう』 と私が言った。 とても戸惑っていたけど、だんだん声が弾んできた。 そして『ありがとう』と言われた。 よかったと思った。  2時頃、ゲンの面会に行くと担当の看護師さんと話をした。 ゲンの今の状態など話して 『3時から抱っこしておっぱいやってみます?』 と言われた。 ものすごく急なことだったけど「ハイ」と即答。  また3時に未熟児室に行った。 手際よく産着を着せられて、はじめて抱っこした。 軽いけど重い。そんな感じだった。  そして授乳。 乳首がゲンの口に比べて大きいので無理かと思ったが、看護師さんは 『ほら、お母さんのおっぱいよ。くわえてごらん』 と言って少し強引に含ませた。 すると母乳をごくごくと飲んだ。 感動とかいうことばでは言い表せないくらい何かゾクゾクした。 この子小さいけど確かに生きているんだと思った。    ダンナが今日出生届を出したと報告に来た。 戸籍上にゲンは「元紀」という名前で誕生した。 でも超未熟児なのでまだいろいろ手続きをしなくてはいけない。 お役所的な言葉でいろいろ書かれてあるプリントを見てもさっぱりわからない。 とにかく明日電話で聞くことにした。  夜、主治医の先生が病室に来て、私は明日退院していいと言われた。 ゲンも気になるけど、ノンがもう限界だったのでよかったと思った。

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