映画「マッドマックス」『マッドマックス』1980年代に見た衝撃作品の一つ。(自分の中では) たしか、盆か正月で、県外から帰省していた、しんちゃんとMくんと、Pどん(だったと思う…)、そして俺の野郎4人で、車1台に乗り込んで見に行った。 内容は、暴走族に妻を殺された警官マックス(通称マッドマックス)がその連中を追い詰め大掃除(復讐)するっていうありふれた内容だったが、凄いカーアクションと抜群の演出力、なにより主役のマックスを演じたメルギブソン(日本デビュー作)が素晴しく、たちまち俺達4人は映画が終わったころには、 マッドマックスになっていた。 マッドマックスと化した若者4人は夜の街道を突っ走る。 「どけどけ! ひき殺すぞ!」など、マックスは言ってもないようなセリフを吐いたりするマックスもいたりする。 「お!かわいい子!」 と、ナンパに走ろうとするマックスもいたりするが、今日ばかりは却下された。 なぜなら、マックスはナンパはしない! 前を走る、おばちゃんが乗ってそうな遅い車を、 「トロトロ走ってんじゃあね~よ!追いこしてしまえ!」 と、マックスばりに右車線で抜いたりするが。 黒くて危険そうな車がトロトロ走っていても、 「…。」 急に貝のように無口になったりする4人のマックスであった。 たまには、スピードメーターをレッドゾーンに入れてみたりして、 「うお~!」 と、歓声が上がったりもする、小心物でおちゃめなマックス達であった。 その事件は、ある信号の十字路20メートル手前でおきた。 左に曲がってファミレスでめしでも食べようと騒いでいたとき、 黄色から赤になりかけた信号を 「突っ込め~!俺達はマッドマックス!だ~!」 みんなが吠えた。 飛ばす車!(間に合うか?!俺の心のなかで、無理だ!叫んだ!しかし、声にはださない) 信号は車が交差点に進入する以前に赤に変わっていた。 キィイイイ!と激しくタイヤが滑った。 「うわ~!」 ………………………………………… それ以来、映画『マッドマクス』の話題は途絶えた…。 本当に、本当に若く、青かった時代だった。 ジャンル別一覧
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