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カテゴリ:パチンコとお話し
今回のは長いよ(笑)
「パチンコ連れて行ってくれん?」 日曜の朝、起きてみると嫁の義兄が立って居た。 時刻は8時過ぎ。 本当なら、県北の片田舎に居るはずの義兄がニコニコしている。 俺「はぁ?パチンコに行くって…マジ?」 彼は生まれて数十年、一度もパチンコってやつをやった事がなかったのだ。 一週間に一度は行く俺とは天と地ほどの差があるのである。 義兄「マジ、マジ」 嫁「連れて行ってあげりゃえーが」 義兄「そうそう、先生お願いしま~す♪」 頭をペコリンと下げる。 義兄は性格が素直で、ちょっと憎めない人柄なのである。 流石、田舎育ち(笑) 俺「…金持ってる?結構金掛かるっすよ」 義兄「へへへ、今日はたっぷり持って来たよ~ん♪15000円!」 俺「たっぷりって…それじゃあ~30分しか持たないっすよ…」 何年前の相場だよ…。 義兄「え?ダメ?」 嫁「ま、良いんじゃない?社会勉強と思って。あっと言う間に負けたら、ここに帰って来れば」 義兄「…」 俺「そうだな。じゃあ、車2台で行こう。もし俺が負けても勝ってに帰れるから」 義兄「…はぁ…」 俺「じゃあ、早速行こう!」 俺は元々連れパチは嫌いなのである。 自分一人で打つのは気楽だが、連れが居るとそいつのことばかり気になって、自分の台に集中できないのである。 それと、今まで何回か知り合いと行った事があるが、一度も勝った事が無いのである。 なんか、自分の運をそいつに吸われている様に感じて… ま、オカルトなんだがな(笑) とにかく、今日は仕方ない。 このど素人を連れてパチ屋にGO! パチ屋に着いた。 車をそれぞれ駐車したあと、パチンコの確率の仕組みを義兄に説明した。 俺「低確率の台は当るのが大変だが、運が良ければ馬鹿勝ちできるっす」 義兄「ほぉお…」 義兄の口元がちょっと緩んだ。 俺「でも、当ってなんぼのパチンコだから、高確率の台を打とうか?」 義兄「はぁ…よく解からんないんでヨロシク」 俺「じゃあウルトラセブン打つ?」 義兄「はぁ…よく解からんないんでヨロシク」 俺「1/500の確率だから5万円使っても一回も当らないけど良い?」 義兄「…嫌」 で、俺が良く打っている「ビックリマンST」1/87に決定した(笑) 俺「じゃあ、俺がここに座るから、にーさんはここに座って」 初心者に説明する為に、並んで打てる場所を選んだ。 俺「このビックリマンは、偶に左右からシールパーケージが流れて来るから、すかさずこのボタンを押して、中のシールを出して」 義兄「…シール?」 俺「そう、シール。え?ビックリマンって知らない?ほらほら、ロッテが発売していたビックリマンチョコ。中に中々手に入らないキラシールが有って、マニアが欲しがったりした」 義兄「…知らんなぁ…」 う~ん…流石田舎育ち(笑) 俺「兎に角、ここのボタンが光ったら押せば良いから」 義兄「…了解」 俺は、お金を台横にあるサンドに一万円入れた。 義兄も恐々、俺の真似をして一万円を入れた。 この店は一万円まで現金を入れれる様になっていて、俺はいつもこうやって打っていた。 千円分の玉が上皿にジャラジャラ出て来た。 義兄「おおおお!これがパチンコ玉か」 こんな事に感動する義兄に感動した(笑) じゃあ、打ちますか! 俺達は打ち出した。 義兄には勝って欲しいが、俺も負けるわけには行かない。 何しろ、何十年もパチンコやってる俺が、初心者の義兄に負けたら格好がつかないわな。 (ま、俺の実力を見せ付けてやるか!あははははは!) (…でも、ビギナーズラックってのもあるからな…) (いや、まてよ…連れパチは勝った事が無かったんだっけ!) (もしかして…今日は俺はボロ負け?…いやだ!嫌!やっぱ断われば良かったのかぁあ?!) 何てこと思いながら打っていると、 義兄「…そっちは良いな~ぐるぐる回って…」 義兄がこっちの台を見ながら羨ましそうに言った。 俺は義兄の台を見た ! 全然回って無い! 見ると右の方に思いっきり打って、明後日の方に玉が飛んでいた! 俺「ノー!ノー!ここ、ここ!ここを狙って!」 俺は打つポイントを指して調整させた。 義兄「あ!回った!回った!」 そうだった、彼は超初心者だった。 ボタンやシールの説明の前に、まずはパチンコの歴史から教える必要があったのだ(笑) 何とか回りだして一安心して、俺も自分の台に集中していると、 義兄「なあ、なあ、何やら変なおばさんが出て来たけど…??」 義兄が自分の台を見ながら言った。 俺は彼の台を見た。 !な、なんと激熱のキャラが出現していた! (マ、マジかぁああ?まだ千円しか使ってないのに!) (俺なんか義兄の倍回転してるのに、なーんも出ない) しかも、信頼度の高い対決リーチに発展した! (…ふ…こりゃどーみても当ったな…) 俺「当ったわ。手を離しても良いから」 義兄「…え?当った?やった~♪」 そして、それは無事に当り、楽しそうに打つ義兄。 で、5ラウンドで終了。 義兄「え?これでお終い?こんな箱が大きいのに、玉これだけ?」 俺「…ふっ…さっき説明したじゃないすか。確率が良いやつは球が少ないって。この当りを多く繰り返して、チビチビ玉を増やして行くって台なんすよ、このビックリマンわ」 義兄「…ふ~ん」 俺「それと、この台の本当のお楽しみは、この後の4回転にあるから」 義兄「!?お楽しみ?な、何?」 俺「4回転だけ確率が10倍アップして、当りやすくなるんすよ♪」 すると、 台「チャンスじゃ~!」 外れ。 台「チャンスじゃ~!」 外れ。 台「チャンスじゃ~!」 外れ。 台「チャンスじゃ~!」 外れ。 4回転終了 台「い~く~ぞ~!」 俺「残念でしたね~今回はスルーされたみたい」 義兄「な、なに?!終わったの?もう当分当らないの?」 俺「いや、通常に戻っただけで、運が良ければ直ぐに当りますよ」 義兄「おお!そうだったのか!頑張るぞ!」 (ま、そうは言ったもの、そんな簡単に当ったら俺なんか連戦連勝だわ。1/87とはいえ中々当らないからな…あはははは!それよりも、そろそろ俺にも熱い予告がこないかな…) てな事を思ってると、 義兄「あ!真っ白ものが出て来た!」 義兄の時短中の台に銀のパッケージ登場! マジかよ!? 俺「あ!押して、押して!」 俺が義兄の台のボタンを指差して、押すように催促した。 義兄は慌てて、あっちこっちの箇所を押した。(笑) 結局、パッケージからはシールが出てこず、奥に消えて行った。 俺「ここ、ここ。打つ前に説明したでしょ?このボタンを押すんですよ」 義兄「ああ…焦ってしまって…あは…」 でも、それが普通に当って2連荘。 その後も激熱の4回転はスルーされるのに、時短中にまたもや当って3連荘した。 で、箱がパンパンになった。 義兄「面白いな~パチって。あはは!」 俺「そりゃ良かったっす…」 その後も義兄の台は調子良く出て、俺の台は… (やっぱ連れて来るんじゃ無かったな…シクシク) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.24 21:48:11
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