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カテゴリ:舞台
野田版ロミオとジュリエット。
モンタギュー家とキャピュレット家を平家と源氏に置き換え。 凄い台詞の量と、どうしてこんなこと考えられるんだ?野田秀樹? と毎度野田地図見ると思う。 うわぁ、きらっきらだ。 舞台に出てきた志尊淳、目を奪うこと奪うこと。 松たか子に、上川隆也、広瀬すず、そのほかにも、竹中直人だの橋本さとしだの、羽野晶紀だの、すごいキャストなのに、目立つ志尊。 ロミオの役なんだけど、似合うね。適役。 声も、なんともいい響き。心地良い。残念なのは、多少潰してしまっているのか、感情を高ぶらせるシーンなどで、叫ぶとき、どうしても、つぶれた叫び声になってしまう。 惜しい。 でも、そこすらいとおしく思えるほど、キラキラしている。 舞台映え、うん、この言葉があってる。 あと、動きがいい。キレがよく、重力がその場だけなくなったかのような軽やかさ。 そして、もっかい言うけど、目がずっときらきらしてるんだ。 最初はライトが当たってるのかと思ったけど、同じ所に別のキャストが来ても光らない。 これは、志尊淳だからなんだ。 広瀬すずも、初舞台とは思えないくらい、声が通って、すこーんと台詞が頭に入ってくる。 野田秀樹の台詞なわけだから、ともすると右から左へ流れていくわけだ、すぐに。 でも、それが頭にたまる・・・・ということは、舞台で生きてる、ってことかな。 でも、やっぱり松たか子。 動いていても、黙っていても、表情と仕草だけで舞台を持っていく力を持っている。 野田秀樹がいつものように金切り声で叫んでいる脇で、声を少し張るだけで、舞台上の誰よりも目立ってしまう。天性の女優。 クイーンの音楽は、ただのBGMに過ぎない部分もかなりあり、でも、歌詞とちゃんとリンクされていくところもあり、だった。 でもそれ以上でも、以下でもないかな。 最後はやはり、野田秀樹の戦争観に集約されていって。 シベリア抑留に、手紙の検閲、いろいろなものの意味が重なってくる。 心に残った台詞は 「戦争中は許されても、戦争が終われば、それはただの人殺しだ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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