ミラクル!
叔母は酒田の出身で、京都の大学に進学したときに叔父と出会い、結婚した。一時期、酒田に住んでいたものの、京都に住み、20年前から私と同県に住んでいた。叔母には酒田にご両親、姉、弟さんがいたが、今はお姉さまだけになってしまった。そのお姉さまが、昨年秋、酒田の自宅(丹精こめたお庭が素敵だった)を処分し、息子さんのいる東京に引っ越してきた。いろいろあったけど、最愛の叔父を亡くした叔母には、なによりだなぁ(お姉さまもご主人を亡くしているがパワフルな方なので)と思っていた。このお姉さまには娘さんもいて、娘さんはアメリカ在住。なので、叔母もお姉さまも、わりとちょいちょい1人で渡米している。今回の叔母の事故で、お姉さまはどうしただろう?渡米したのだろうかと思っていたら、従姉妹から手術が無事に終った、という報告の写真にお姉さまが。あ、いけたんだ、良かった、と思っていたら、なんともミラクルな話が。叔母はクリスマス前から渡米していたが、お姉さまも年明けから渡米し、娘さんの処に滞在していたとのこと。なので事故の一方を受け、日本にいた従弟よりも早く駆けつけることができたとか。そして、お姉さまの呼びかけに、叔母は少し反応するらしい。パスポートの関係で、すぐに渡米できなかった従姉妹たちも渡米し、異国の地で事故にあった叔母だけど、大事な家族が揃って叔母の回復を待つことができる。いくらさびしんぼの叔父でも、これだけの家族がこちらで呼びかけていたら三途の川の向こうで諦めるに違いない。そして、私の母が「まだ呼んだらあかん!」と叔父にツッコミを入れているだろう。(叔父は母に育てられたと公言しており、頭があがらない)おっとりして、ほわんとあったかい叔母、意識が戻ったとき、子供たちだけでなくお姉さままでいたらきっと驚くに違いない。お嬢と私はその日の様子を聞くのを、楽しみに待っていよう。