でっかい独り言、内緒話に戯言三昧

母方の従兄妹は4兄弟。
長女、長男、次女、三女なのだが、
長女（Ａ）→三兄弟　長男（Ｂ）→女児、男児、女児、女児　次女（Ｃ）→女児　男児、男児
三女（Ｄ）→三兄弟
となっている。
で、その昔、男児たちには、ショルダーバッグを作ったことがある。
ショルダーバッグ
これは、一番年下の女児用に、後から作ったもの。
男児達用には、本体を濃紺のデニム地にし、パイピングとファスナーの色を
9色（一気に9個作ったので）変えて作った。
渡したときに、珍しく喧嘩せずに色を決めたのを覚えている。

その後、小学校入学のときには、
レッスンバッグを作ったのだが、
最初のは持ち手の長さを変えられる様にしたけれど、
その後「男児はそんなマメなことをしない」ということで、
もち手の長さは固定に。
そして、ショルダーバッグの時には9色選べたパーツ類が
この頃から、かなり探さないと手に入れられなくなってきた。
このレッスンバッグは、マチもあり、大きめなので、
学期末になんでもかんでもつっこんで帰って来る時や、
新学期、宿題をたくさん持っていくのに役立ったらしく、
今でも「使ってる」とのこと。
男児は紺のヒッコリー。女児は水色のヒッコリーにし、
もち手の色で、誰のものかわかるようにした。

お嬢と年回りが近いと、お嬢のことでばたばたし、作ってあげられない子もいた。
Ａの長男は、お嬢より4つ上、次男はお嬢と一ヶ月違い、
ＢとＣの長女はお嬢の一つ下なので、この4人には
小学校の入学すら、作ってあげられなかった。
Ｃはお裁縫ができるので、逆に私が作ってもな、と思っていたのだけど、
Ｂの長女、Ｙちゃん、本当になにもしてあげられなかった。

そんなＹちゃん、来月には高校を卒業する。
県内でも有数の進学校に通っていたので、大学はどうするのかなと思っていたら、
留学するとのこと。
Ｂ夫婦は大学時代の留学先で出合って結婚しているし、
Ｙちゃん自身も小さい頃はアメリカに住んでいたこともあるし、
留学先には、Ｃ家族がいるので、「うん、行くよね」とあっさり納得。
そこで、ずっとココロにひっかかっていた、Ｙちゃんだけになにも作っていない、という
トゲを抜くべく、
「良かったら、なにか作らせてくれない？」と聞いてみた。
今まで作ったものの写真を見せ、「なんでもいいよ」と。
そのほかにも「こういうのなら、作れるよ」とパターンについている見本を見せると
「リュックがいい」
Ｙちゃんはいつも私に遠慮していて、希望をなかなか言わないので、
速攻食いつく私。
「どのリュックがいい？」
そうすると「てんとう虫リュック」との返事。
「てんとう虫リュック」は去年の夏に作ったもの。
不思議なご縁で、Ｙちゃんのお母さんの妹さんの元へお嫁入した。
てんとう虫リュック
その時に、実物を見ているので、イメージがわきやすかったらしい。
Ｙちゃん自身はそれ以上の希望を言わなかったので、
お母さんにリサーチ。
「何色がいいかなぁ」「最近は赤が気に入っているみたい」
ピコーーーーーンと閃いたのは、Ｙちゃんの弟妹が持っている、
小学校入学のときのバッグ。
ヒッコリーには赤もある。
速攻で布を買い、さて、困ったのがパーツ。
一旦は、パターンを買ったRick Rackさんで、パーツセットを買ったものの、
なにかしっくり来ない。
大手手芸やさんにいっても、「なんかちがう！これじゃない！」
今は、キット化されてしまって欲しいものだけなかったりするし、
特にパーツ類は種類が少ない。
ネットで探しまくること数日（思いつく限りの検索ワードで）
やっとみつけた「これ！この色！」
手作り工房　MY mama　さん　バックル
もち手テープも、ベルト送りも同じ色で揃う！
ここまで来ると、もう一つのパーツも同じ色で揃えたい！
一応、同じ色の代替品（ベルト送りと角カン）も用意し、ぎりぎりまで探すことに。
そして、その数日後、お針子さんの神さまは私に微笑んでくださった！
AZ-net手芸　さん　プラスチックコキ
コキなんて単語、知りませんでした！
これを見つけたとき叫びましたとも、「ありがとう！」って。
この時点で、リュック作成、ほとんど終った気になってました（爆）

あとはもう、心置きなくお針子さんするだけ。
途中、フラップのもち手付けで、どうしても気になることが。
内側にベージュに白のドット生地を使ったので、
ほとんどベージュの糸で縫っていて、もち手のみこげ茶で縫っていたのだけど、
上蓋に持ち手を縫いつける時点で、ミシンの下糸もそのままに…
外側を仕上げてから、どうしてもベージュにこげ茶のステッチが気になる…
悩んで悩んで悩んでいるときに、同時進行で夫側の姪の赤ちゃんのためのパターンを買っていて
そのサイトで「ほどくことも愛情です」の一言が…
私は気にしないことは気にしないのだけど、一度気になったことをそのままにすると
ずっとずっと引きずる。
しかもこれは、私から「作らせてくれ」と頼み、
Ｙちゃんが留学先にも持って行くだろうリュック。
うん、ほどくのも愛情だ！
すでに本体にしっかり縫いつけてあったので、できるところまでほどき、
下糸をベージュに換えて、やり直し。
うん、やってよかった。

その後はほとんど鼻歌交じりにふふふ～～～んと仕上げ。



「できあがったよ」と写真を添付してメールしたら、
「ありがとうございます」とともに、たくさんのハートが…
とりあえず、見た目は気に入ってもらえたらしい。
あとは、早く渡しに行かなくちゃ！

いくらハードルが低くても、1人家を離れるＹちゃんを励ましてくれるリュックになるといいな。