日常を撃て。

2006/01/16(月)00:06

PrakticaVLC2

写真機(32)

dimageG600 1975年ごろの東ドイツ・ペンタコン人民公社製一眼レフ、 プラクチカVLC2です。 VLCはベーシックなLシリーズをファインダ交換可能とし それまでプリズムにあった測光素子を ミラーの一部をハーフミラーにしミラーボックス内に設けた異端機種 VLCの2世代目です。 なぜ、ファインダ交換式の機種を作ったのか、 学術・特殊用途のファインダを使う為だったのか、 単に高級システムカメラにあこがれてだったのかわかりません。 しかも、交換式のおかげでファインダの性能が 固定式の機種より劣っている気もしますし、 今となっては他の種類のファインダも簡単に手に入るものではないですが、 単純にいじっていて楽しいのでよしとしておきましょう(笑) M42マウントが使えることよりも、 シルバボディにブラックのペンタがニコンのフォトミックや ミノルタXEみたいでかっこいいな。 というのが落札してしまった大きな理由だったりします。 プリズムファインダのオリジナルの塗装は痛んでおり、 分解するときに傷つけてしまったので、 スプレーの粗い粒でマグネシウムベッサやミノルタXEの縮面塗装風に 素人塗装で塗りなおしてみました。個人的には大満足の仕上がり! コパルコピーらしいメタル・縦走りシャッタ、 ダイカストシャーシにプラスティック外装、 と、ここまではベッサフレックスや国産のベーシックな普及機のスペックで、 シャッターの感じやサイズがベッサフレックスに似ていますが、 ドイツでしかも社会主義時代ということで前述のファインダ交換式にくわえ、 70年代なのにマイナスネジだらけで 伝統と格式のボディ全面の傾斜シャッター釦、 ファインダ内でけして見失うことない大きな露出計の指針、 レンズとマウントの電気接点による絞り開放シャッタ、 4.5vの大型電池(なんとMac128kの内蔵電池と同じ) 電気接点のない自動絞りだけのレンズに露出計が対応しないことを除けば、 (大問題か?) ベッサフレックスぐらい実用的でありながら、 独自のカメラ文化と設計思想が伺えるカメラになっています。

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