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だいご家總本店

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2006/07/23~29 石垣島2

*** 2006/07/23~29 石垣島 ***
2006/07/26
今日は出発前に予約をしていた幻の島へのツアーです。
予約といっても、台風の影響でツアーの決行がはっきりしない日が続き、
昨日の時点で明日ならなんとかできそう、ということでお願いしていたのですが・・・

場所は小浜島。
ちゅらさんで一躍有名になった島です。
ところが現地で係員に会うと、ツアーが中止になった、とのこと。
幻の島でなければ小浜島までわざわざ来なかったのに・・・とごねてはみたけど
中止なものは仕方がない。
その代わりに、と提供されたシュノーケリングツアーに参加することにしました。

船でシュノーケルスポットまで連れて行ってくれるこのツアー。
でもかなり深いところなのでちょっと心配。
やはり、始まってすぐにウミンチュ妹は海水を飲んでしまいパニック。
担当のお兄さんが助けてくれ、それからはマンツーでサポートしてくれました。

さすがプロの選んだスポットだけあって、かなり深いけれど魚の数もハンパじゃありません。
水深何Mか分からないくらい深いけど、海底まではっきりと見える透明度はさすが沖縄。

途中からはウミンチュ妹も上手にシュノーケルができるようになり、ごいごい泳いでいました。
安全のため渡された浮き具をすぐに放してしまうので、こっちのほうが怖くなった・・・

幻の島はホントに幻になってしまったけど、1つくらいやり残したことがあったほうがいいかもね。
小浜のシュノーケルも大正解でした。


2006/07/27
石垣行きを決めた時から、訪れてみたかった島。
日本最南端、波照間島。
石垣からは高速フェリーで1時間、とのこと。
西表まで35分の船に乗りなれている私たちにとって、単純計算で倍のその時間はあまり気にならないと思っていた。
乗るまでは。

乗船券売り場で「台風のため帰りの船が出るかどうかは今のところ未定」と言われる。
確かにおとといは欠航していた。
でも昨日は船が出ていたし、たぶん大丈夫だろう、とタカをくくる。

そして出港。
出発して15分でウミンチュ妹が吐く。
思っていたよりずっとひどく船が揺れる。
最初は歓声が上がっていた船内も、だんだん静かになりはじめ、子供の泣き声が響き渡る・・・

1時間10分くらいかかっただろうか。
その間、ウミンチュ妹は3回吐いた。
最後には吐くものがなくなり、血でも吐き始めるかと怖くなった。
そこまでして行きたい場所だったのかと、激しい後悔に襲われてたまらなかった。
「だいじょうぶだよねー、行っちゃえ~」なんてのんきなことを言っていた自分を憎む。
そんなことを言っていたのが果てしなく昔に感じられ、このまま永遠に海上を漂うのでは・・・
となかば本気で思い始めたころ、船は到着した。

港についてもすぐには動けない。
後ろに座っていたウミンチュ兄も吐いたそう。
私も気を張っていた分、降りてから酔いが回ってきた。
船酔いとは無縁の夫だけは平気だったらしいが、それよりも船が沈んでしまうのかと心配だったそう。
たぶん大丈夫だったんだと思うけどね・・・だって私の席からちょうど運転士さんの後姿が見えていたけど
船が大きく揺れるたびに、隣の人と笑っていたもの。
こっちは笑い事じゃなかったよぉ~

ようやく落ち着き、行動開始。
レンタサイクルで日本最南端を目指す。
目印が少なくて迷いながらだったけど、さとうきび林を抜けると突然それは目の前に開けてきた。

過酷な思いをしてまでたどりついただけの景色が広がっていた。

想像よりも海が荒い。
はるかかなたにうっすらみえる陸地は、もはや日本ではないのだろう。

碑に刻まれた文章を、息子とともに読む。
戦争の歴史から抜け出た(正確にはまだ抜けていないのかもしれない)沖縄が、
平和に向けて歩き始めることを誓う内容。
リゾート的な姿ばかり見てきた沖縄のもう1つの姿を、子どもたちに見せられることができてよかった。

本当はもっと戦争の跡が濃いところ(学童慰霊の碑とか、大東亜戦転進記念碑とか)をみせたかったのだけれど
何しろこの島、アップダウンが激しく自転車ではヘビーなのだ。
子どもたちの目的、ニシ浜を目指すことにする。

島唯一のビーチ、ニシ浜は、先程見た海とは打って変わって穏やかな波だ。
浅瀬なのであまり魚はいなく、ウミンチュ兄妹は少し不満。
アウトリーフまでが結構近い。シュノーケルに慣れたウミンチュ兄だけをリーフの外側に誘う。
ウミンチュ兄、少しは満足して帰ってきたようだ。

帰りもあの揺れが待っていると思うと、だんだん気が滅入ってくる。
レンタサイクル屋さんにすすめられた酔い止めを飲み、港へ。
「帰りは追い風に乗るから少しは楽だよ」とおじさんが教えてくれた。

少しは・・・どころではなかった。
行きの揺れはなんだったのか、と思うくらい穏やかに船が進む。
飛行機や車よりも揺れないぐらい。
昼間の疲れに加えて酔い止め薬も効き、子どもたちはぐっすり眠る。
一度も目覚めずに港まで戻ってきてしまった。
本当に楽だった。

帰りは楽だったけど、でもやっぱり、もう一度行きの地獄を体験する勇気はない。
おそらく、最初で最後の波照間になるだろう。
景色をよく覚えておこうと思った。


2006/07/28
一番行きたかった、竹富島。
今回は初めて1泊することにした。
石垣ではかなりリーズナブルな宿に泊まっているのだけど、そこの3泊分に相当するお値段。
モトをとらないと!と期待も気迫も重々。

桟橋を降りてからの景色には、ちょっとがっかり。
一瞬、どこの島?と思うくらい景色が変わっていた。
10年のブランクを一番感じた島かもしれない。
それでも、通りを一本入ればそこは昔ながらの風景。
さすが、景観が保存されているだけのことはある。

水牛車に乗って観光、それからレンタサイクルで島を一巡り。
10年前新築だった郵便局が、いい味出してる建物になった。
物見櫓みたいな塔に登って島を見渡す。
昼ご飯は「竹ノ子」。ここの店内と味は変わらない。
ソーキそばはここで食べるのが一番おいしい気がするなあ~

午後はコンドイビーチへ。
ウミンチュ兄妹はやっと海だー、と駆け出していく。
どこまでも続く浅瀬の海。魚はあまり見られない。
ウミンチュ兄が「波照間に似てる」と一言。
浮輪を出して、ぷかぷか浮く。ウミンチュ妹も一緒に浮く。
日焼けが怖いけど、なぜかこの海に行くと浮いてしまうのだ…
こげぱん寸前に、ウミンチュ兄が帰ろう、と言ってくれた。

早めに夕食を食べ、夕日を見に再びコンドイビーチへ。
浜には人がほとんどいなくて夕日を独占。

初めて見る竹富の夕日は大きかった。
それから夜に星空を見る。
宿の裏は街灯一つない道路。
真っ暗な中見上げると、見たことのない星座がたくさんあった。
星の多さと天の川にウミンチュ兄感動。


2006/07/29
竹富島で一泊してしまうと、すっかりのんびりムードになる。
朝食の後、いつもなら着替えて離島桟橋へ向けて出発している時間帯になっても
宿でゴロゴロ、のんびり・・・

泊まった部屋の屋根にいたシーサー。
普通は2体1組なのだけど、竹富のシーサーは1体が普通なのだそう。
1体でがんばる分、顔がコワイのです。

昼前にようやく動きだし、チェックアウト、港へ向かう。
グラスボートに乗って竹富の魚を見て、また休憩、午後の便でようやく石垣へ戻る。

食事を済ませてレンタカー。
ウミンチュ兄がどうしても買いたかったシーサーを買いに、米原の方まで行く。
我が家に門はないので、ポーチの両サイドに置き、家を守ってもらう予定です。

川平湾を回って空港へ。
那覇で乗り継ぎ、とうとう家に戻ってきました・・・
ダンナの給料2ヶ月分を1週間で使い切り、しばらくは真面目に働こうという気になりました(^-^;)
拾ってきたサンゴや貝をきれいに漂白して息子は自由研究のテーマに使っていました。
シーサーも我が家を守ってくれています。

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