パンドラム
★★★+鑑賞No:02046製作:2009年監督:クリスティアン・アルヴァルト出演:デニス・クエイド/ベン・フォスター西暦2174年、資源の尽きた地球から脱出し、地球と同じ環境を持った惑星タニスに移住するため、6万人の乗員を乗せて旅立った宇宙船エリジウム。宇宙船内で2人の宇宙飛行士、バウアーとペイトンが冷凍睡眠から目覚めるが、船の主電源は落ち、船内には誰も見当たらなかった。ペイトンの指示のもと、動力を復活させるために原子炉に向かったバウアーは、正体不明の怪物に出会い・・・・。タイトルの「パンドラム」とは、宇宙で発症する精神異常を表す造語のことらしい。冒頭は何の説明もなく、状況不明の状態は2人の宇宙飛行士と同じで、ストーリーの進行と共に宇宙飛行士同様、状況が分かっていく展開。しかし、密室劇的映画かと思いきや、正体不明の怪物が出てきて、中盤から映画は「エイリアン」や「ディセント」のような様相を呈してくる。そしてラストは「猿の惑星」を思わせるような結末でありながら、悲壮感ではなく清清しさすら感じる終わり方と映像に、B級映画でありながらなかなか凝った作りを感じさせる。