テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:邦画-1970年代
★★★★+
鑑賞No:00331 製作:1977年 監督:森谷司郎 出演:高倉健/北大路欣也 新田次郎の原作「八甲田山死の彷徨」の映画化。1902年(明治35年)に実際に起こった雪中行軍演習中の199名凍死事件が題材になっている。 明治34年末、日露戦争を直前に陸軍は寒冷地教育の一環として冬の八甲田山雪中行軍を行うことにする。 演習は、大部隊で自然を克服しようとする部隊と、少数精鋭で自然に逆らわずに進もうとする部隊の2つで行われるが・・・。 まず豪華なキャストに驚かされる作品。 2つの隊を率いる大尉にそれぞれ高倉健、北大路欣也を演じる他、丹波哲郎、三國連太郎、加山雄三、小林桂樹、森田健作、緒形拳、島田正吾、大滝秀治などなど。また女優陣も栗原小巻、加賀まりこ、秋吉久美子と豪華。 雪中行軍が始まってからは、ひたすら雪の恐ろしさを痛感し、極限状態における人間の生態をまざまざと見せつけられる。 この作品は原作を読んだ後に鑑賞したが、原作で感じた悲惨さ・壮絶さを見事に映像化し観る者に伝えていると感じられた。 冬山、そして雪と風の怖さを痛感させられた映画。 《裏話》 本作の撮影は実際に真冬の八甲田山で行われている。 ロケは過酷を極め、このロケに耐えられず、俳優数名が脱走したという話が残っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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