テーマ:映画鑑賞(668)
カテゴリ:邦画-2007年
![]() 鑑賞No:01535 製作:2007年 監督:三枝健起 出演:宮沢りえ/加瀬亮/宇崎竜童/原田芳雄 浅田次郎の同名短編小説の映画化。 昭和30年代から現代に至る京都の小さな映画館を舞台に、映画館を営む男女の純愛を描く。 昭和32年、京都の映画館“オリヲン座”に無一文でたどり着いた留吉は、館主の松蔵に頼み込んで住み込みで働き始める。しかし留吉が映写技術を習得した直後、松蔵は病のため死亡する。留吉は、途方に暮れる松蔵の妻トヨを励ましながら、松蔵の遺志を継いでオリヲン座を続けることを決意するが、TVの普及で映画人気は翳りを見せ始め、トヨとの関係について周りから陰口を言われるようになり・・・。 最近の日本映画は“ゆっくり”“静かに”進むものが多い。この映画もその一つだった。こういう系もいいのかもしれないが、ただ多すぎるのもどうかと思う。この映画の大きなテーマは純愛なので、できるだけドロドロした人間臭さを入れないための手法かもしれないが、その分人間が描かれていない気もした。 雇い主の妻と雇われ者から、一緒に映画館を続けていく男女になり、夫婦のようなものになり、最後はつれあいとなるが、それは言葉の点であって、そこに至る過程というか映像的に描かれていないところが何か深みを感じさせない映画になってしまっていた。 もうチョット男と女を描くシーンがあればよかったと思う。
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