2008/09/23(火)06:48
歓喜の歌
★★★+
鑑賞No:01623
製作:2007年
監督:松岡錠司
出演:小林薫/安田成美/伊藤淳史/由紀さおり
立川志の輔が書き下ろした創作落語の映画化。
ホステスに入れあげて、降格された文化会館主任の飯塚は、大晦日の夜に2組のママさんコーラスの会場予約をWブッキングしてしまったことを前日に気付く。慌てた飯塚は部下とともに2つのグループを説得するものの、どちらも一歩も譲らないア。困った飯塚はなんとか合同でコンサートができないか両者から了解を得るように画策するが・・・・。
文化会館の職員の手違いで会場予約をWブッキングしてしまったことから起こる騒動を描いているが、張本人の主任・飯塚はそれ以外にも借金問題と離婚問題をも同時に抱え、暮れの忙しい最中、Wブッキング問題とともにこの3つのトラブルに駆けずり回ることになる。どれも深刻な問題にも関わらず、どこか無責任でテキトーな面のある小林薫演じる飯塚に却って周りの人間が振り回されるのがおかしい。でももっとドロドロしたストーリーになるかと思いきや、基本的に登場人物に悪者はおらず、割とサラッとした展開なので、やや物足らなさは感じるものの、嫌な気分にはならなかったのはよかったか?(ただし、あまりにも問題解決がスムーズ過ぎてリアル感はなかった)
小林薫の味のある演技は光るが、映画にするほどではない内容。映画よりも落語の方を聴いてみたくなった。