テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:邦画-2008年
★★★
鑑賞No:01705 製作:2008年 監督:加藤久仁生 少しずつ水没していく町に住み、レンガを積み重ねながら家を建て増しして暮らしてきた一人の老人。そんな彼が、水の中に落としたお気に入りのキセルを拾うため水の中に潜ります。そして一つ一つ階を下りていくに従って過去を遡り、昔を思い出していき・・・・。 言わずと知れた第81回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した作品。「言わずと知れた」と書いたが、アカデミー賞を取るまでは存在すら知らなかった作品。しかし日本人監督がオスカーを取ったとなると見ないわけにはいかない・・・ということで急遽鑑賞しました。 映画自体はまさに短編で12分足らず。しかしその短い映像の中に、味わい深さと深いメッセージが込められている。 この老人の回想シーンはあまり若い人には分からないかもしれないが、親となり、子供が成長し、そして老いていってしまった人ほどジーンと来るのではないでしょうか?私も回想シーンとともに子供の幼い頃や自分の幼い頃が二重写しになり、思わず昔の思い出に浸ってしまいました。 また、町が水没していくシーンは地球温暖化への警鐘であり、積み上げていく建て増しの家が次第に先細りしているのは人類の未来を象徴しているようで、強いメッセージ性も感じられる作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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