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2011年09月06日
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テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:邦画-1950年代
★★★

鑑賞No:02090
製作:1955年
監督:溝口健二
出演:市川雷蔵/久我美子/林成年/木暮実千代

藤原氏による貴族政権末期。西海の海賊征伐から凱旋した平忠盛は、自分への恩賞問題のため公家の藤原時信が謹慎させられたと聞き、長男の清盛を時信のもとに使わす。そこで清盛は時信の娘・時子を見初めてしまう。また清盛は自分が時信の子ではなく、実は白河上皇の落としだねと聞かされて・・・・。

吉川英治の同名歴史小説の映画化。本作は3部作の第1作にあたり、平清盛の若き日を描いている。
時代はまだ藤原氏の貴族政治末期ということで、清盛たち武士がやっと台頭し始めた頃なので、平家物語といってもまだ「平氏にあらずんば人にあらず」とか豪華絢爛たる平氏一門の頂点を極めた隆盛時期を描いているわけではないのでやや地味です。特に大規模な戦闘シーンがあるわけでもなく、朝廷・貴族の陰謀渦巻く中、血気盛んな若き日の清盛の、自らの出生の謎に苦悩する姿と、時子とのロマンスを描いた、歴史ドラマというより人間ドラマに近い内容。それでもラストの、比叡山僧侶との対峙と、清盛から駕籠に放たれる2本の矢のシーンは爽快。





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最終更新日  2011年09月08日 21時58分59秒
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