ルート225
★★★+鑑賞No:02104製作:2005年監督:中村義洋出演:多部未華子/岩田力/石原裕太/小南千明中学2年生のエリ子は、両親と一つ年下の弟・ダイゴの4人で暮らす、ごく普通の女の子。ある日、母親に頼まれて、帰りの遅いダイゴを探しに行ったエリ子は、隣町の公園でダイゴを見つける。どうも学校でいじめられ、制服のシャツに落書きをされて帰るに帰れなかったらしい。エリ子はなんとか説得して一緒に帰路についたが、どうも周りの様子が変になっていて・・・・。「君に届け」で好感度が大いにアップした多部未華子の、まだ初々しさの残る2005年の主演作。パラレルワールドに迷い込んだ姉弟が元の世界に戻るために奮闘するストーリーだが、絶望的な状況の中で悲壮感をあまり漂わせず、明るく前向きに事態に対応する姿には好感が持てる。この手の映画は最後はハッピーエンドで終わるのが常套だが、この映画は予想に反した終わり方。しかし、前向きさを失わない彼女の生き方には、たとえば今回の大震災で不幸にして両親を失った子供たちの何らかの励みになるのかもしれません。SFファンタジー映画というより、姉弟愛を描いた映画ではないでしょうか?