2007/08/17(金)10:04
なつかしい夢
ぼくが生まれ育ったところは、横須賀の造船所がある港町だった。
海岸通りの循環バスに乗ると、港に着岸した米海軍の上陸用舟艇が見えた。
ときどき空母エンタープライズや、黒く巨大なポラリス型原潜が入港すると、
どこからともなく、大勢の赤ハチマキのデモ集団が集まって
旗やプラカードを掲げて、「安保反対」や「出て行け!」を叫んでいた。
小学校は人間ドッグと向かい合わせに建っていて、歯痛で休んだやつが歯を削られ
ている顔が、教室前の廊下から見えた。
受験の心配などしたことがなかった。
ただ、「そろばん」や「習字」や「柔道」といった、現代では、あまり耳にしない塾に、
大半の子が通っていた。
小学校から帰ると、ランドセルを部屋に投げ込んで、
友達と自転車で海に泳ぎに行ったり、山の秘密基地づくりに熱中した。
京浜急行の駅前には、スバル座という小さな映画館があって、
夏休みなると「ゴジラ」「ガメラ」の怪獣シリーズものや、
東映まんがまつり(長靴をはいた猫、空飛ぶ海賊船等)が上映された。
当時の映画館は入れ替えなしだったので、第1回目上映から夜7時の“蛍の光”が
流れるまで居座ったこともあった。
ある日、時間を忘れ見入っていると、父が傘を持って迎えに来てくれた。
映画館を出ると、駅前アーケードの明りが、雨の向こうでぼんやりと灯っていた。
突然の思い出話し・・・実は昨夜、あの頃の夢を見た。
まだ若い父と一緒に、ゴジラの滑り台のある海岸で、“テングサ”採って帰ると
母が“ところ天”を作ってくれた。
“ところ天”の酸っぱさまで、夢の中で感じた・・・
父が他界して、13回目の夏
最高気温は、毎日更新しているね 庭に温度計を置いたら、な、なんと
夕方になって、黒い雲が西空から広がり出した。わんこと降らないうちに散歩に出た
でも、風が吹いただけで雨は降らなかった・・・雨が降らなくなって何日だろう・・・
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