テーマ:バドミントン好き?(1176)
カテゴリ:バドミントン日記
今日は全日本社会人大会の当日です!
うおー起きてからワクワクしっぱなしだ! 朝から変な興奮に包まれ、朝ご飯の時にはお茶をこぼしてしまいましたw 会場は鳥取県民体育館! 女子の選手&ミックスダブルスは鳥取産業体育館という場所でした。 さらにこの近くには・・・何て名前だっけ、もう一つ体育館があって、(笑) 今回のような大きい大会を開くにはうってつけの場所でした! 会場に着くと、見事に準備されたコートが出迎えてくれました。 コート間にはスポンサーになっているのであろうメーカーのロゴ! サイドには選手がドリンクや予備ラケットを置くための籠! 線審のイスの下には「インターバル中」と書かれた三角コーン! 今まで僕が参加したことのない規模です。 その様子を写真に撮ってきたので、アップしますね! 携帯ですが・・・w 「全日本社会人バドミントン選手権大会」の文字が眩しいです! 本当にここに来たんだなぁって実感・・・。 下に写っている人は、準備や審判を手伝いに来てくれた地元の学生のみなさんです! 基礎打ちでウォーミングアップをする選手たち。 手前と奥のコートの間にあるのが、メーカーのロゴです。 青と緑の2色構成がヨネックス、青一色がゴーセン、黄色いのはモアですね。 ケーブルテレビの世界大会中継のようなコートでした。 こんなに立派な会場で試合をするのは初めてです。 これだけでもかなり緊張。 さらに、緊張なんかよりもっと大きな問題がありました。 それは会場にエアコンが入っていたこと! 僕がこれまで試合をしてきた体育館では、 エアコンを使っていることがすごく少なかったんです。 シャトルが飛んでる途中で揺れないようにするためだと思ってましたが、 全国大会でエアコンを使っているところを見ると、 どうやらそれが原因ではないようで・・・。 単純にイナカの体育館が古かっただけのようで・・・(笑) このエアコンの影響は思ったより大きく、 コートを変えただけでも飛距離がまるで違います! こっち側にいる時は、すぐにアウトになってしまう追い風!! あっち側にいる時は、羽根が全然飛ばない向かい風!! これほど影響のある会場で、まともな試合ができるのか不安になりました。 しかし、僕以外の全国プレイヤーはまるで普通に球を飛ばしています。 エアコンに合わせて自分の打つ球を調整できる・・・。 やっぱりみんな一流選手なんだなぁ、と思いました。 無風状態でしか力を発揮できない僕とはえらい違いです。 エアコンの不安を抱えたまま、僕の試合になってしまいました。 相手は僕よりかなり年上のようで、 「経験者」というオーラが滲み出ています。 おそらく、エアコンにも対応してくるでしょう。 試合前、相手の選手だけでなく審判とも握手しました! 国際試合などでよく見られる光景ですね。 サッカー日本代表の中村俊介が試合前に主審と握手したり、 卓球の愛ちゃんが試合後に主審と握手したりする、アレです。 まさか自分がやることになるとは。 緊張。興奮。 まずは僕が風上のコートでした。 やはりというか、エアコンに対応できませんでした。 飛ばしても飛ばないクリアー、飛距離が伸びずネットにかかるドロップ・・・ 僕はミスによる失点を重ねました。 逆に相手はバックアウトになりやすいはず。 案の定、相手のロングサーブはアウトになりました。 すると相手は作戦を変更。 サーブをショートサーブにし、積極的に攻めてくる戦法に切り替えてきました! 奥への攻撃を減らし、スマッシュとネットで勝負してくる作戦です。 これに見事にやられてしまい、 1セット目は15-21で落としてしまいました。 相手のことをさすがだと思いました。 環境をちゃんと利用して作戦を立ててきたことがスゴイと思いました。 僕がこれだけ苦しんでいる、この環境を。 僕は頭を切り替えました。 ならば、僕も同じことをすればいい。 この環境を利用して、できることをやろうと。 2セット目、チェンジコートして僕が風下のコート。 相手がやってきたように、シャトルを沈めて攻撃するんだと 言い聞かせながらコートに入りました。 スマッシュを走らせ、相手の体勢を崩す! 甘く上がった相手のレシーブは、向かい風に阻まれて遠くまで飛ばない。 それを見逃さず、トドメを叩きつける! 今度は僕が攻める番です! しかし相手も全国区のプレイヤー。 だんだん攻撃の速さに慣れ、上手く守るようになってきました。 相手のマネが通じるのはここまで。 ここからは僕自身の力でポイントを取りにいかなければならなくなりました。 僕は考えました。 どうやってポイントを取ればいいか、何のショットなら自信を持って打てるか。 自分が最も信頼しているショット。 それは最も基本のショットである、クリアーでした。 苦しくなった時、次の一手を出さなければいけなくなった時、 僕はいつもこのショットに頼り、勝ってきました。 クリアーは僕の原点、ジュニアバドミントンで最初に教わったショット。 おおげさではなく、僕に勇気を与えてくれます。 大きくシャトルを上げる軌道を持つクリアーは、 エアコンの影響を最も受けるショットです。 しかし、ここで頼るのはクリアー以外にないと思った僕は、 迷わずクリアーを打ちました! 狙いは相手のラウンド側! スマッシュやドロップばかりを警戒している相手には、最も有効なコースです。 クリアーは相手の頭上を飛び越え、 まるでエアコンの影響がなかったかのようにコートへ落ちました。 なぜかアウトになる気がしませんでした。 見事、ノータッチエース! 本当に不思議な気分でした・・・。 その後もスマッシュとクリアーを織り交ぜた攻撃が効き、 2セット目は21-16で僕が取りました! 手ごたえを感じました。 これだ、このパターンだと思いました! 3セット目、また向かい風のコートになってしまいましたが 僕はクリアーへの自信を深め、このセットもクリアーで攻めようと決めていました。 さっきのコートに居た時よりも飛ばないけれど、 その分、思いっきり飛ばす! 自然と大振りなフォームになるから、フェイントで打つカットが効く! 相手は明らかにイヤがり、どうみても体力を失っています。 11-10。 不利なコートで、僕がリードしたまま中盤戦を終えました。 チェンジエンドして追い風コートに。 リードしたまま有利なコートに立つことができました。 後はこのまま攻めつづけ、リードを保つことができれば・・・ しかし、ここで僕はミスを犯しました。 さっきまで向かい風に逆らって全力でクリアーを打っていたので、 追い風コートではアウトになってしまうのです。 緊張と興奮で、どれくらいの力で打てば丁度良かったのか思い出せない。 あれだけ良かったクリアーが次々とアウトになり、 5連続くらい失点していたと思います。 ファイナルセットの終盤戦で、この連続失点。 相手もトッププレイヤー、チャンスを逃すわけがありません。 相手は一気に攻めてきました。 僕も必死にレシーブし攻守交替させるのですが、 自分がどんな攻撃をすればポイントに繋がるのか、 この時は全くイメージが湧かなくなっていました。 スマッシュはレシーブされ、クリアーはアウトになる・・・ どうすればいい? どうすればいい? 改めてクリアーを修正しようとか レシーブで耐え切って守り勝ちしようとか、 そういう「次の作戦」が思い浮かばないほどに焦っていました。 後から思い返すと情けなくて恥ずかしくなります。 こんな弱い心では、負けて当たり前です。 僕はそのまま挽回できませんでした。 15-21。 セットカウント1-2で、相手の勝ちです。 試合が終わって相手と審判にもう一度握手をして、 僕はコートを出ました。 すごく短かった全国大会が終わりました。 会場の雰囲気、 エアコンへの対応、 追い詰められてから巻き返す心・・・ たった一試合でしたが、 県内の市民大会では経験できないことをたくさん経験させてもらいました。 実は大会前、僕は決めていたことがありました。 僕はこの大会が終わったら、シングルスを引退しようかと思っていたんです。 仕事と競技を両立しなければいけない社会人プレイヤーは、 タダでさえ少ない練習時間の中では 体力・技術を維持することが難しいため、 シングルスかダブルスのどちらかに絞って練習する人が多いんです。 僕も最近は残業が多くなり、 練習になかなか行けない日が増えました。 自宅トレーニングとかでゴマかしてきましたが、 限界も感じていたんです。 なので、この大会を区切りにしてシングルスは止めようかと思っていたんです。 しかし、今回の経験をして考えが変わりました。 この経験を活かし、次に繋げたい! またここに戻ってきてリベンジしたいです。 悔しい思いをして、それで終わってしまうのはもっと悔しいです。 まだシングルスもダブルスも捨てられません。 栃木に帰って、また練習がんばりたいと思います! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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