アンティーク・オークションに初挑戦
数日前のブログにアンティークのオークションルームで目に留まった椅子があった、と書きましたが、やっぱり一晩寝ても忘れることができず、もう一度、椅子を覗きに行きました。このビクトリア朝の椅子、二脚改めて見て、触って、座ってみると…やっぱりほしい!でも、ひとつ問題が。私はオークションに参加したことがありません。以前、別のオークションルームを覗きに行ったときは、一人が中央に座って値を決め、もう一人の叔父さんが部屋を順々に廻って、日本の八百屋さんや魚屋さんが『いらっしゃい、いらっしゃい』と言っているように同じことを繰り返しているようだけれど、何を言っているのか聞き取れない!よ~く聞いてみると、"Next bidding here"『次はこの品を入札します』と言っているようです。勝手がよくわからないし、緊張するし、一人だとちょっと…とウジウジしていたら、ここのオークションに勤める叔父さんに言われてしまいました…『貴方は自立した大人の女性。大丈夫だから、自分で入札してみなさい。こんなキレイな椅子、なかなか手に入らないから、チャンスを失うんじゃないよ』え~、どうしよう一晩寝たあげく、叔父さんに言われたことに煽られて、勇気を出してオークションルームに出陣!私の気に入っている椅子が入札される予定の時間よりも一時間以上も前に行って他のオークションの様子を吟味。このイズリントンのオークションルームではテレビに入札の品が映されるため、わかりやすい。通常、値を指すには手を上げるのが普通だけれど、慣れている人はほとんど身動きせず。かすかにうなずいているのか、まばたきしているのか。382番、ついに私の椅子の番がやってきた。すでに数名、出席できない人たちが値を指していました。え~!でも勇気を出して手を上げました。そうしたら、だれか他の人も。諦めず、私ももう一回!もう、だれも他に手をあげるな~、と心の中で叫んでいるうちにオークションの叔父さんがOnce, twice and goneと言ってハンマーをたたいて落札。しばらく呆然としてしまったけれど、やってみればできるじゃない!とちょっと誇らしげな気分に浸ってしまいました。少なくとも110年以上の歴史を見つめてきたこの椅子二脚、大切に愛用していきたいと思います。イメージコンサルティングのスタジオで使うので、このビクトリア朝の椅子と共に、これからもお客様を暖かくお迎えしたいと思います。