テーマ:古都鎌倉について(11)
カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日はmeemeeさんとの鎌倉ディナー。夜、鎌倉駅西口で待ち合わせ、御成通り、由比ガ浜通りを通って長谷へ向かいました。
途中、由比ガ浜通りで、そういえば以前この辺で「沖縄そば」という文字を目にした事があったけれどまだあるかしら?と探してみると、六地蔵を過ぎた辺りにありました。前見た時は沖縄そばとしか書かれていなかったような気がしたのですが、色々とメニューが増えています。と言っても沖縄料理ではなく、普通の居酒屋と言った感じ。但しお値段は鎌倉値段。それが納得できる値段なのか否かは入ってみないと解りません。 六地蔵の斜め向かい辺りに、「The Bank」というバーがあり、ちょっと前から気になっていたので、今日帰りに寄ろうかと思っていたのですが、どうもお休みのよう。残念。そして今日の第二候補に挙げていたけれど、火曜定休だと思って見送った「PAPA NOEL」は営業中。後で調べなおしたら水曜定休でした。 第一候補にこの前店の前まで行ってフレンチ気分じゃなかったので入らなかった「レストランWatabe」を挙げていたのですが、15、16日連休なんですと言われてしまい、その時はフレンチ気分だったので「PAPA NOEL」と思っただけで、第三候補に挙げていて今回行く事になった店も、とっても気になっていた処。近頃、由比ガ浜・長谷周辺は気になるお店がぞくぞく開店しているのです。 さて、今回そんな訳で行く事になったのはイタリアンの「Nadia」。巷の評判は上々なので、期待大。長谷に行けばついついパンを買いに立ち寄ってしまう「ベルグフェルド」(夜なので閉まっていたので今回は寄れませんが)の斜め向かいにある細い路地を入った処に、古民家を利用して作られた店。扉を開けて土間に足を踏み入れると、とても美味しそうな匂いが厨房から漂ってきます。室内は抑え目の照明にシックな色調の椅子とテーブル。もう何度も足を運んでいそうな鎌倉マダム達が、愉しそうにお食事中でした。 メニューを見ると、魅惑的な品が並んでいます。見ただけでは解らないものもちらほら。聞けば説明してくれますが、聞くとますます悩んでしまうので、これにしようかなと決めたものだけ聞いてみました。 そして注文したのは「ポートベロのフリット」「ほろほろ鳥の白レバーソテー はちみつソース」「フィジリカザレッチのカラスミソース」「短角牛ハラミ タリアータ」。ワインはお店の人と相談しながらもさんざん悩んでから、「カンノナウ ディ サルデーニャ ’98」を選びました。 ホールスタッフは男性一人。出過ぎない心地良いサービスです。ワインはだいぶ澱があるとの事で、デカンターレして持ってきてくれたのですが、酸化防止剤の匂いがしてしまっているので暫く待ってくださいと、他のワインをグラスでサービスしてくれました。カンノナウが注がれたグラスからは言われたようにワインの香りがせず、ちょっと嫌な匂いが鼻につきます。絶対この匂いは取れるのでというので、暫く放っておく事にしました。 サービスして戴いたワインは、ちょっと熟成した好みの味。少ししてから私とmeemeeさんのワインが違うものだと聞いて、取り替えてみました。一口飲んでみると、全く違う味。今まで飲んでいたのは特に意識していませんでしたが北のワインです。それに比べてこの甘味を感じる濃厚な味は明らかに南イタリアのワイン。しかもとても覚えのある味です。聞いてみるとやはり「プーリア産のワイン、プリミティボです」との事。この間プーリアに行って来たんですよと言うと、とても羨ましがってプーリアの話を聞きたがってくださいました。 さて、お料理ですが最初に出てきたパンからして、とてもとても美味。どれもこれも美味しくて、一皿ごとに幸せを感じました。ここのシェフは女性なのですが、パンチを効かせながらも女性らしい繊細さを感じさせる味わいの料理。久々に文句無しにお勧めできる店です。いえ、本当は秘密にして常連になりたい店。悪いけれど「ア・リッチョーネ」から乗り換えてしまうわ。あそこも料理もワインも美味しいけれど、時折サービスに不満を感じる事があるのです。スローフードはいいけれど、スローなサービスは戴けないもの。忙しいのは解るけれど、目的のテーブルしか見ないでは駄目。ちょっと前に家族で行ったのですが、三回呼んで漸く来た上に、父がパンの名前を覚えていなかったので、ただパンをくださいと言ったら何のパンかを聞かないで(二種類パンがある)そのまま下がった時に、駄目駄目サインが頭の中で点灯したのでした。ただまあ人に寄るのですけれど…誰とは言わないけれど、疑問を感じるサービスをするのは一人なのだわ。お店的には我侭も聞いてくれるし、見限るつもりはなかったのだけれど、こんなに良いお店を他に見つけてしまってはね。 カンノナウですが、何度かデカンターレを繰り返すと、ワインの香りに出会えました。今までこのワインでこんな事は無かったのですがと言っていましたが、デカンターレのお陰で味もまろやかになり、美味しく戴けました。 そんな訳でメインを食べ終えてもワインが未だ残っていたので、チーズを戴く事に。この頃にはかなり気持ち良く酔い心地だったので、折角聞いたチーズの名前を忘れてしまいましたが、どれも美味しいチーズでした。 そしてもうかなり満腹だったのですが、ここまでどれも美味しいとなるとドルチェを頼まずには帰れません。私は「ボネ」を、meemeeさんは「チョコラータ サフランソース添え」を。そしてやはりとても美味。これはワインとも合うんですよと言われ、赤ワインとチョコレートは合わないというのが通説なので愕いて聞くと、これは合うんですと自信を持って勧められました。まだ僅かに残っていたワインと合わせると、成程。見事にワインが飲み切れてしまいました。 最後はエスプレッソで締め。本当に何もかも素晴らしく美味しくて、嬉しい幸せな気分で家路に着きました。ただ明らかに食べ過ぎ。うーん、苦しい、でも幸せ。美味しいものは食べ過ぎてしまうという法則は、どうにかする事は不可能よね。 Nadia(長谷1-14-26 TEL0467-24-3007) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|