2005/05/18(水)23:33
成長率とPER
成長株投資については、PERと成長率を指標とするのが有効と考えられます。
例えば、PER10倍のA社の成長率が20%、B社の成長率が10%だとすると1年後の利益に対するPERは
A社は10倍÷1.2=約8.33倍
B社は10倍÷1.1=約9.09倍
となり、A社のほうが割安ということになります。
ただ問題は、将来の成長率の予測が困難であるということです。大幅な下方修正などされた日には目も当てられません。
そこで、成長株投資には「定性分析」が重要とされています。将来のことは予測できないが、会社の事業内容などを分析して予測の精度を上げることができるという考え方です。
これに対しバリュー投資は「定量分析」と呼ばれる数値の分析、つまり計算さえすれば分析ができるということになります。
よく、バリュー投資を標榜する投資家の方が「成長株は難しい、分からない。」などと言っているのは、定性分析は計算と違い不確定要素が多いということを意味していると思われます。
次回は定性分析の難しさについて、私の失敗例を紹介します。