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ずっと読みたかった東野圭吾著【麒麟の翼/真夏の方程式/マスカレード・ホテル】3冊を続けて読破しました。
東野圭吾氏の作家生活25周年記念として今年特別に刊行された3冊。
１．阿部寛さん演じる加賀恭一郎刑事シリーズの最新作、麒麟の翼。
２．福山雅治さん演じる湯川学＝ガリレオシリーズの最新作、真夏の方程式。
３．そして、新しい主人公「新田浩介」刑事が登場する、マスカレード・ホテル
昨年までに東野圭吾氏の作品はだいたい読破しているのですが、個人的には加賀恭一郎シリーズが好きです。その中でも、好きな作品はドラマにもなった【新参者】と【赤い指】です。
そして、今回の【麒麟の翼】も、阿部寛さん主演で来年1月に映画化が決定されています。
3冊の中で、読んでいる間に自然と涙が流れたのは、この【麒麟の翼】です。
前作の【新参者】でも複数の家族間の深い愛情が描かれていますが、この作品の中でも、タイトルにまつわる話に心打たれました。
私も成人前にある日突然父親を亡くしましたし、多感な高校生の娘がおりますので、一番感情移入したのかもしれません。
また、加賀刑事と父親との話やなぜ加賀刑事が人形町にくわしいのかなど、このシリーズを既に読んでいる方であればさらに読み応えがあると思います。
次に、【真夏の方程式】では、ガリレオシリーズに珍しく子供が登場します。
小学5年生の男の子が湯川准教授を「博士」と呼びながら、一緒に夏休みの宿題をしたりするところはとてもほほえましいです。
おなじみの草薙、内海刑事も登場しますし、こちらも今後ドラマあるいは映画化が期待されます。
この作品でも家族の絆などが描かれていますが、どちらかといえば【麒麟の翼】とは対照的なような気がします。犯人探しというよりも、湯川氏が一番大切にしたいと思ったことが何なのか。それがわかったとき、湯川氏がただ科学者として優れているだけではなく、教育者としても人を観察しているんだなあと思いました。
最後に、【マスカレード・ホテル】。
今回この3冊の中で、一番わくわくして一気読みをしたのがこの本です。
映像化されていない分、出演者の顔が浮かぶこともなく、本の世界に没頭することができました。
本当にホテルには様々な人が宿泊しますので、その宿泊者及びどんなクレームにも応対するホテルスタッフの努力などがくわしく記載されていて、読んでいて感心します。
お客様に不快な気分を味合わせず、最高なおもてなしをする、ということではディズニーランドなどに通じる接客の姿勢が徹底していますよね。
犯人が誰かわからないので、常にこの人かと思いながら読んでいるので、スリルもある。
ただ、後半には犯人がわかってしまったので、ちょっと面白みが半減。
それは以前読んだ東野圭吾氏の別の作品から、もしかしてとこの人かもと思ってしまったから。
東野圭吾氏の全作品を読んでいる方であれば、これが最高！とはいいがたいかもしれませんが、読んでいる間とても楽しい時間を過ごしました。
以上、私なりの感想を書きましたが、このように違う主人公で面白い作品を多数発表できる東野圭吾氏を尊敬します。これからも様々な作品を書き続けてほしいと願います。
みなさんも秋の夜長に、読み比べてみてはいかがですか？
| | 2011年東野圭吾作家生活25周年記念特別刊行 | |
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最終更新日
2011年10月14日 13時45分10秒
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