節約家計でバラ園生活

2013/07/27(土)18:30

「あまちゃん」102話 ラスボス登場

あまちゃん(64)

似た者親子とはよく言いますが、夏と春子の親子は意地の張り方がそっくり。 お互いへの愛情は深いのに、照れが邪魔をして言葉を濁してしまう。 春子は幼い頃から夏に自分への愛情を言葉や態度で示して欲しいと願ってきたのだと思います。 大人の事情でおらが守ってやると言えなかった夏が、自分をこっそり大漁旗を振って応援していてくれたことを春子は知ることもなく、母に見捨てられたと思いながら5年がたった。 そして、夢破れて帰郷すべく母に電話をかけたのに、やはり素直に気持ちを伝えられなかった若春子。 「なすて」を繰り返す母が、本当は自分を応援するつもりで突き放したような言葉を話すのを当時は理解できなかった若春子。 でもアキから同じ状況で「帰っていいでしょう?」と聞かれて、母の言葉を思い出し、その真意を理解した。 「今帰ってきたらママと一緒だよ。」とアキにいう春子は、自分と同じような苦い思いを娘に絶対させたくはない。 夏と同じ立場になって初めて理解した娘を思う親の深い愛。 当時の夏の性格、生活環境では娘を思う気持ちがあっても手助けする方法がなかった。 でも自分ならどうか?夢を諦めようとしているアキに言葉ではなく、自分が寄り添いそして手助けする方法があるのではないか? 春子の行動力は親としてすごく共感します。 もしアキの邪魔をしているのが太巻で、さらに自分に原因があるのだと思ったらいてもたってもいられなかったでしょう。 ましてや彼女は夢破れた自分の姿をアキに重ねて、今度こそ負けるものかと思っているようにも感じました。 アキのように過去の自分と向き合う覚悟で、東京に戻る決意の表れが24年ぶりに故郷へ戻ったときと同じ衣装だったように思います。 サングラスをして、無頼鮨に颯爽と現れた春子のオーラはやはりキョンキョン、芸能人にしか見えませんでした。 そのとき鳴った「鹿威し(ししおどし)」の音。 これは春子が鈴鹿ひろ美と決着をつける時の鐘の合図のようで思わず字幕を見てなるほどとうなってしまいました。 昨日アキが見た悪夢、若春子と静御前の鬼ごっこは、現実となってここに繋がっていたのですね。 そして、次週太巻の登場で役者は揃い、春子の過去のエピソードが現在のアキと繋がって最大の見せ場を迎えます。 こんなに楽しみな次週ですが、予告ではわからないことが多く、本当に先が読めないミステリーを見ているようです。

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