2013/07/29(月)17:44
「あまちゃん」103話 ねぇ大将。ねぇ種市くん。
「なんであんなにぎすぎすしてんすか?」
全ての事情を知っているアキと同じ目線の視聴者(神のみぞ知る)は、春子がひろ美に投げかける台詞の数々に棘がある理由を知っています。
一方何も事情を知らないはずの鈴鹿ひろ美はアキの母親と話がかみ合わない状況を不思議と楽しんでいるようにも見えますが、逆に影武者のことを知っているのではないか?と今日初めて思いました。
音痴が本当だとして、だってデビューする映画の主題歌を録音するのに最初からわざと音痴に歌う理由がわかりません。
歌はやめて女優一本にしたいと思ったのは、ずっとあとのことでしょう?
若春子が正宗のタクシーで偶然自分が歌った潮騒のメモリーを聞いたように、ひろ美だって聞く機会はあったように思います。
仮に当時から影武者が歌っていることを知っていたとしても、足立先生がヒロシが言わないから自分は知らないことになっていると言ったのと同様に、太巻を含め誰も自分に言わないから長年知らないふりをしてきたのではないのかな。
太巻が目をかけていたアイドル志望の子が自分と太巻の恋愛のせいでデビューできなかったことも知っている。
その子の名前は知らなかったかもしれないけど、最近アキから母親が歌手を目指していた話を聞いたばかり。そして今日その母親本人の声を間近で聞いたことで、悟ったのかもしれないと私は感じました。
「すてきな声だわ。私と似てる気がする、声が。録音したらわかるわよ。」
何度もしつこくいったのは、自分の声に似ているというよりも、あの歌声に似ていると感じて、探っているようでした。
でもひろ美が影武者のことを知っていたとしても、本人に責任はないし、周りが勝手にしたこと。
影武者には恩義を感じるというよりむしろ、嫉妬心があったかもしれません。自分が恋愛感情を抱いていた太巻が目をかけていた子が影武者だったら、そして今もそのことを太巻が引きずっているとひろ美は思っているようだから。
ずっと忘れていたけど春子の声を聞いて、もしかしてと思い太巻を呼び寄せたのだったら、面白いのに。
太巻が隠している限り、春子が暴露しない限り、ひろ美はもし知っていても自分は何も知らないという役を永遠に演じるように思います。
「うわー。」を連発するアキ。叫ばずにはいられないほど重苦しい緊張感に堪えられなかったんでしょうね。
水口はカウンターに逃げたし。
ひろ美と春子に突然ふられる大将が1番面白かった。鮨がすっ飛んだのには吹いたし。また、アキがアイドルだったよねと聞かれた種市が、ハイと即答したのは良かったな。
「むしろあなたには感謝してます。
」と言ってしまった春子だけど、アキを生んだことも、アキは自分とは違ってスゴイと力説する母親の言葉はアキにとって本当に嬉しかったと思います。照れてましたが。
「原石なんか、ゴロゴロ転がってんの。そんなかで磨いて光るは、たったの1個なんです。
」
ひろ美自身がアキをどう思っているのか、明日話してくれるのかな?
太巻の胸を隠す手のポーズは新太さんが考案した自己防衛的なポーズらしいですね。
それだけ春子の来襲に動揺している証拠。太巻との三者会談。明日も字幕でじっくり見届けます。